世は情け
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(だいじょばない)
「ねぇ、ユカも新人トレーナーなんでしょう?だったら私と一緒にポケモンゲットしてみようよ!」
『え。いや、私は』
「駄目だって、ヒカリ。ユカがポケモンゲットする時は、俺と一緒にって約束したんだからな」
「それって一方的にでしょー?」
『あの、私はこれ以上お供を増やす予定はな、』
「絶っ対俺と一緒じゃないと駄目だからな!」
「知らなーい早い者勝ちだもーん。あぁーっ!今あそこにいた野生のポケモンってミミロル!?ユカ、行ってみましょうよ!」
「待てったら!最初にゲットするのは俺だぜ!」
『うわぁ話を聞いてくれない上にサトシさんは主旨がズレてる!』
「やれやれ...」
『ため息吐いてないで、タケシさん助けて下さい...っ』
「あいつらが誰かの制止に耳を傾けるとでも?」
『だからって、二人に引きずられていく私を見捨てないで下さいぃぃ!あっ、ちょ、止めて手を合わせないで下さいよ縁起でもない...!』
「あれ、ミミロルがふたりいるぞ?さっきより増えてる!」
『この場合は二匹...いえ。二羽というべきなのではと思う私は細かすぎるのでしょうか』
「何でもいいわよ!先手必勝!早い者勝ちっ。行くわよポッチャマ!ユカ!」
「あっ、待てってば!」
『というか、私も!?だからまだやるだなんて...』
「ポッチャマ!」
「ニァ!」
『まさかのやる気に満ちあふれていらっしゃる!?』
ポケモンを知るには、モンスターボールから出して一緒に過ごしてみるといい。そんなタケシさんの助言が、今は仇となってしまったようです。
い、行ってしまわれた。エネ様が、ヒカリさんのポケモンと前線へ。
『あいたっ』
「何やってるんだよユカ!初バトルだぜ!」
『そう言われましても...どうすればいいんですか』
「指示を出すんだよ!」
『いや、だからどうやって』
「だから技の指示を!」
『いやいや、だからそれが分かんないんですってば』
「お前も俺と一緒にナナカマド博士からポケモン図鑑貰っただろー!?まずはそれ出して開いてエネコに向ける!」
『...サトシさん。ナナなんちゃらー博士って、そんな名前でしたっけ』
「いいから早くしろって!逃げられちゃうぞ!?」
せっかちな自称保護者です。全く。
そう口には出していない筈なのに、にらまれました。野次がこれ以上飛んでくる前に、大人しく言われた通りにやっておきましょう。
『...おぉー。そういえばシンジさんも、こうやって技を調べてましたね』
「初めて見るポケモンに会ったら、まずはポケモン図鑑!これが基本だからな!」
『これどんな仕組みになってるんですかね。向けるだけで読み取るとか、バーコードリーダーみた...』
「いいから技を出せって!ヒカリがもうバトル始めちゃってるから、ユカはもう一匹の方だ!」
『サトシさんもゲットしたかったんじゃ?』
「ユカの初バトルを俺が一緒にやらなくてどうするんだよ」
『(そのすかさず入れてくる保護者発言がうざいんで)別にサトシさんがバトってくれても...』
「いーから!」
『えぇー...。えぇと、じゃぁ、はい、これにします。エネさん、ねこだましです!』
「そこはたいあたりじゃないのか!?」
『ええぇ?だだ、だって、相手をひるませる事が出来る技ならその方が、』
「ヒカリの方はバトルが引き分けで終わったみたいだ!次は俺が行くぜ!」
『サトシさん、自由奔放にも程がありませんか!?』
それで保護者とか豪語するなんて、笑えます。いえ、やっぱり笑えませんね。当事者としては。
初バトルだから一緒にいてやるとか言ってたのに、何この唐突な放置プレイ。この後どうしろと?
激しく戸惑っている中、フォローを入れてくれたのは後ろでバトルを見守っていたタケシさんでした。
「ユカ、サトシは放っておいてこのままバトルを続けるんだ。相手のミミロルが怯んでるから、これはチャンスだぞ!」
『え?あ、でも、私そこまでして、』
「早く次の指示を!トレーナーが迷ったらポケモンも戸惑って負けてしまうぞ!」
『はっ、はいぃ!』
3人とも、バトルに対しての熱が熱過ぎて怖いんですけど。これが当たり前なんでしょうか。
だとしたら、この空気はちょっと付いていけそうにな...。
「ユカ!!」
『うぁっはい!じゃぁ、えっと、その、たいあたりで!』
「ニァ!」
「よし、効いてるぞ!」
『...?あれ、タケシさん。今、ミミロルさん2号が歪んで見えたような...』
「モンスターボールを投げるなら今がチャンスだ!」
『あの、』
「早く!」
『えっ、えと、どれ、でしたっけ。あっ、これ、っかうぁっ!?』
急かされるままボールを投げようとしたら、焦っていたせいか思いきり転んでしまいました。
その勢いでボールがひょろひょろと飛んでいって...まさかの命中。
コロコロと何度か揺れたと思ったら、奇妙な機械音が聞こえた後静かになってしまいました。
『え、と...。タケシさん?これってつまりどういう...え。ええぇぇえ!?』
タケシさんとの会話は叶いませんでした。
振り返ると、何故か氷漬けになっていたから。これまた謎なのですが、サトシさんとヒカリさんもしっかり巻き込まれています。
ほんの少し、ほんの少しの間にですよ?私の背後で何があったって言うんですか。いえ、それよりも。
...この状況、一体私にどうしろと?
「ねぇ、ユカも新人トレーナーなんでしょう?だったら私と一緒にポケモンゲットしてみようよ!」
『え。いや、私は』
「駄目だって、ヒカリ。ユカがポケモンゲットする時は、俺と一緒にって約束したんだからな」
「それって一方的にでしょー?」
『あの、私はこれ以上お供を増やす予定はな、』
「絶っ対俺と一緒じゃないと駄目だからな!」
「知らなーい早い者勝ちだもーん。あぁーっ!今あそこにいた野生のポケモンってミミロル!?ユカ、行ってみましょうよ!」
「待てったら!最初にゲットするのは俺だぜ!」
『うわぁ話を聞いてくれない上にサトシさんは主旨がズレてる!』
「やれやれ...」
『ため息吐いてないで、タケシさん助けて下さい...っ』
「あいつらが誰かの制止に耳を傾けるとでも?」
『だからって、二人に引きずられていく私を見捨てないで下さいぃぃ!あっ、ちょ、止めて手を合わせないで下さいよ縁起でもない...!』
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「あれ、ミミロルがふたりいるぞ?さっきより増えてる!」
『この場合は二匹...いえ。二羽というべきなのではと思う私は細かすぎるのでしょうか』
「何でもいいわよ!先手必勝!早い者勝ちっ。行くわよポッチャマ!ユカ!」
「あっ、待てってば!」
『というか、私も!?だからまだやるだなんて...』
「ポッチャマ!」
「ニァ!」
『まさかのやる気に満ちあふれていらっしゃる!?』
ポケモンを知るには、モンスターボールから出して一緒に過ごしてみるといい。そんなタケシさんの助言が、今は仇となってしまったようです。
い、行ってしまわれた。エネ様が、ヒカリさんのポケモンと前線へ。
『あいたっ』
「何やってるんだよユカ!初バトルだぜ!」
『そう言われましても...どうすればいいんですか』
「指示を出すんだよ!」
『いや、だからどうやって』
「だから技の指示を!」
『いやいや、だからそれが分かんないんですってば』
「お前も俺と一緒にナナカマド博士からポケモン図鑑貰っただろー!?まずはそれ出して開いてエネコに向ける!」
『...サトシさん。ナナなんちゃらー博士って、そんな名前でしたっけ』
「いいから早くしろって!逃げられちゃうぞ!?」
せっかちな自称保護者です。全く。
そう口には出していない筈なのに、にらまれました。野次がこれ以上飛んでくる前に、大人しく言われた通りにやっておきましょう。
『...おぉー。そういえばシンジさんも、こうやって技を調べてましたね』
「初めて見るポケモンに会ったら、まずはポケモン図鑑!これが基本だからな!」
『これどんな仕組みになってるんですかね。向けるだけで読み取るとか、バーコードリーダーみた...』
「いいから技を出せって!ヒカリがもうバトル始めちゃってるから、ユカはもう一匹の方だ!」
『サトシさんもゲットしたかったんじゃ?』
「ユカの初バトルを俺が一緒にやらなくてどうするんだよ」
『(そのすかさず入れてくる保護者発言がうざいんで)別にサトシさんがバトってくれても...』
「いーから!」
『えぇー...。えぇと、じゃぁ、はい、これにします。エネさん、ねこだましです!』
「そこはたいあたりじゃないのか!?」
『ええぇ?だだ、だって、相手をひるませる事が出来る技ならその方が、』
「ヒカリの方はバトルが引き分けで終わったみたいだ!次は俺が行くぜ!」
『サトシさん、自由奔放にも程がありませんか!?』
それで保護者とか豪語するなんて、笑えます。いえ、やっぱり笑えませんね。当事者としては。
初バトルだから一緒にいてやるとか言ってたのに、何この唐突な放置プレイ。この後どうしろと?
激しく戸惑っている中、フォローを入れてくれたのは後ろでバトルを見守っていたタケシさんでした。
「ユカ、サトシは放っておいてこのままバトルを続けるんだ。相手のミミロルが怯んでるから、これはチャンスだぞ!」
『え?あ、でも、私そこまでして、』
「早く次の指示を!トレーナーが迷ったらポケモンも戸惑って負けてしまうぞ!」
『はっ、はいぃ!』
3人とも、バトルに対しての熱が熱過ぎて怖いんですけど。これが当たり前なんでしょうか。
だとしたら、この空気はちょっと付いていけそうにな...。
「ユカ!!」
『うぁっはい!じゃぁ、えっと、その、たいあたりで!』
「ニァ!」
「よし、効いてるぞ!」
『...?あれ、タケシさん。今、ミミロルさん2号が歪んで見えたような...』
「モンスターボールを投げるなら今がチャンスだ!」
『あの、』
「早く!」
『えっ、えと、どれ、でしたっけ。あっ、これ、っかうぁっ!?』
急かされるままボールを投げようとしたら、焦っていたせいか思いきり転んでしまいました。
その勢いでボールがひょろひょろと飛んでいって...まさかの命中。
コロコロと何度か揺れたと思ったら、奇妙な機械音が聞こえた後静かになってしまいました。
『え、と...。タケシさん?これってつまりどういう...え。ええぇぇえ!?』
タケシさんとの会話は叶いませんでした。
振り返ると、何故か氷漬けになっていたから。これまた謎なのですが、サトシさんとヒカリさんもしっかり巻き込まれています。
ほんの少し、ほんの少しの間にですよ?私の背後で何があったって言うんですか。いえ、それよりも。
...この状況、一体私にどうしろと?