(外見ととそぐわない)
『......』
「ユカさん、でしたか？そんなに警戒しなくとも大丈夫ですよ。私はただ、争いを好まないだけなのですから」
「そうだぜ？ユカ！また俺の後ろに隠れて...全く、しょうがないなぁ」

サトシさんのここぞとばかりの保護者発言、心底うぜぇ...のは、まぁさておきです。
二人のうるさ...言い争いは、第三者の登場で終息しました。いえ。正確にいえば、その第三者のポケモンと楽器の演奏だったんですけど。
その人というのが、まるで魔法使いみたいなトンガリ帽子を被っていて。そして深い緑色のマントを着用。その中から覗くのは、時代錯誤も甚だしい(失敬)貴族のような服装...回りくどいですね。ハッキリ言いましょう。
見た目が奇抜過ぎです。この方。普通にビビって、サトシさんの後ろに後ずさってしまいました。

「恐がらせてしまったようで、申し訳ありません。あぁ。申し遅れました。私は吟遊詩人のナオシと言います。以後、お見知りおきを」
『...サトシさん』
「何だよ」
『見た目に反して、めっちゃ常識人でした！』
「お前普通に失礼だろ！？」
『サトシさんに言われると屈辱です！』
「どういう意味だよそれ！」
「おやおや。仲がよろしいようで」
「ご、ごめんなさいナオシさん！この二人、いっつもこんな感じなんです...」
「いいんですよ、ヒカリさん。仲が良さそうで何よりです」

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とりあえず吟遊詩人さんとの出会いを書きたかっただけという、特にオチはないお話。
お話が色々とぶっ飛んだり、台詞が違ったりすると思...いえ、しますが(確定)ご了承願います。