act.12
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「女にキョーミは無いけど、素直な子は嫌いじゃないわ!」
『えっ?えぇと』
「もー美人何て言われても何にも出ないわよー!
あ、でもこれあげるわ!あと、これとこれも!」
『え、え、え』
「おい、カ…、ルイ。それも買い出しで頼まれたやつじゃ…」
「…あ"ぁ?」
『ひぃ…っ!』
いつの間にか、死の淵から戻って来たのでしょうか。
次々と食料やら飲み物を私に手渡す美人先輩の姿を見たKY先輩が、止めに入ろうとした所。
何と言いますか、うん。
俗に言うあれですよ。美人先輩の顔がですね。
都合上によりお見せできません的な表情になってます。
泣く子も黙るどころか、きっと更に喚きます。
…これ死んでも言えませんけどね!
「ごめんねぇ、お嬢ちゃん。仕留め損ねちゃった、学習能力のない絶望的馬鹿がいるみたいだから、ちょっと殺ってくるわ!」
「げっ」
「テメーまたカマって言い掛けただろ。あぁ"ん!?」
「ちょっ、待った!ロープロープ!」
「問答無よ…」
『あぁあぁのあの!ぉっ、おねーさんっ!の、名前っ何て言うんですか!?』
「…!おねーさん…ですって…!?」
今度こそ、殺人事件が起きるかもしれないという緊迫感の中。
私の電球さんが、パッと明るくなりました。ようはひらめきました。
このセミロングな美人先輩。男子で間違いないと思われるのですが。
男の娘と書いておとこのこと読む…。またの名をヲトメ…。
KY先輩の言葉を借りると、ぶっちゃけオカマ!
でも、心はきっと完璧な乙女…いや、ヲトメなもんですから。
オカマ扱いされると、アウトなのだと思います。
だったら、女の子扱いすればどうよ!
という結論に至って、おねーさんという言葉が出ました。
正直、空気読めない先輩がどうなろうと関係ないですけど。
目の前で殺人事件が起こるのは流石に勘弁です…っ!
…して。結果は。
「…もーうっ!ホントに正直な子なんだからぁっ。アタシ?ルイって言うのーっ。
何だったら、ルイおねーさんって呼んでもいいわよ!」
『る、ルイおねーさん?』
「なぁにーっ?流石にこれ以上は、なぁんにも出ないわよー!」
『あ…あは、は…』
強制ミッション、成功のようです。
私でもこんな状況で、しかも短時間でオカマ発言がNGって気付いたんですから。
KY先輩も悟れよな…。
空気読めない上に学習能力のない馬鹿だなんて…。
え、学習能力ないって私もでしたっけ。知りませんよ。
結果オーライだったからいいじゃないですか。
「キューティピュアパープル…っ!」
『ぎゃっ!』
「テレビで見た通りなんだな!お前って仲間で断トツ、義理人情に厚い奴!心の友よーっ!」
『ちょっ、く、苦し…っ』
攻撃の素早さがピカ一で、義理人情に厚いって…どんな戦隊ものですか。
この人のせいで、微妙に気になってしまったのが悔しい。
というか、他の某アニメキャラの台詞が混じっていたような…。
いや、それよりも。
KY先輩に首を締める勢いで抱きつかれて、ちょっと死にそうです…!
「ちょっと颯!この子嫌がってるじゃない!離しなさいよ!」
「…以外とあるんだな…胸」
ボゴォッ!
「女心すら読めないような奴はまんべんなく死ねっ!」
颯…と呼ばれたKY先輩。
ルイおねーさんの鉄拳によって、先程よりも地中深く埋まりました。
…ちょっとここまで空気が読めないと、例えば正義の味方でも救いようがないと思います。
つまり珍しく私が頑張った仲裁も、全くの無駄だったようです。
そして地面に埋まった物体KYを無視して、ヲトメ全開トークはもうしばらく続きます。
「大丈夫だった?あのバカにセクハラされてない?えっと…。そういえば、名前は?」
『えっ?あっ…。早瀬…っ。早瀬由香です』
「早瀬由香ちゃんね!これで顔も名前もしっかり覚えたからね!」
『や…っ』
やっちまったあぁぁぁー!!
また変な人達に目付けられてしまった!
私の平和な目立たないあの日々は何処!?
それがどんどん遠ざかっているのは、気のせいじゃないですよね…!?
「もう少しお話してたかったんだけど、ざんねーんっ。そろそろ戻らなくちゃっ」
『は、はぁ…』
「機会があったらまた会いましょうね!由香ちゃんとは色々と話が弾みそう!」
『そ、そうですね、ルイおねーさん。また…』
「うふ。じゃぁね!
…おら、颯ぇ!いつまで地面に埋まってんだ!さっさと行くわよ!」
「えぇぇお前が埋めたんじゃん」
「アンタはいつになったら空気読めるようになるのよ!」
「ぐえぇぇ」
『………』
両手に収まりきらない食料を残して、二人は去っていきました。
そして入れ替わるようにして、私の所にやってきたお方が一人。
「こんな所で、何アホ面してんだ。てめぇ」
『ぁ…嵐が去った…』
「…は?」
今は日向君の無駄に目つきが悪い眼力よりも、さっきの騒動の方が恐ろしかったです。…色んな意味で。
因みに食料は、間もなくやってきた佐倉さんと乃木君達で美味しくいただきました。
『えっ?えぇと』
「もー美人何て言われても何にも出ないわよー!
あ、でもこれあげるわ!あと、これとこれも!」
『え、え、え』
「おい、カ…、ルイ。それも買い出しで頼まれたやつじゃ…」
「…あ"ぁ?」
『ひぃ…っ!』
いつの間にか、死の淵から戻って来たのでしょうか。
次々と食料やら飲み物を私に手渡す美人先輩の姿を見たKY先輩が、止めに入ろうとした所。
何と言いますか、うん。
俗に言うあれですよ。美人先輩の顔がですね。
都合上によりお見せできません的な表情になってます。
泣く子も黙るどころか、きっと更に喚きます。
…これ死んでも言えませんけどね!
「ごめんねぇ、お嬢ちゃん。仕留め損ねちゃった、学習能力のない絶望的馬鹿がいるみたいだから、ちょっと殺ってくるわ!」
「げっ」
「テメーまたカマって言い掛けただろ。あぁ"ん!?」
「ちょっ、待った!ロープロープ!」
「問答無よ…」
『あぁあぁのあの!ぉっ、おねーさんっ!の、名前っ何て言うんですか!?』
「…!おねーさん…ですって…!?」
今度こそ、殺人事件が起きるかもしれないという緊迫感の中。
私の電球さんが、パッと明るくなりました。ようはひらめきました。
このセミロングな美人先輩。男子で間違いないと思われるのですが。
男の娘と書いておとこのこと読む…。またの名をヲトメ…。
KY先輩の言葉を借りると、ぶっちゃけオカマ!
でも、心はきっと完璧な乙女…いや、ヲトメなもんですから。
オカマ扱いされると、アウトなのだと思います。
だったら、女の子扱いすればどうよ!
という結論に至って、おねーさんという言葉が出ました。
正直、空気読めない先輩がどうなろうと関係ないですけど。
目の前で殺人事件が起こるのは流石に勘弁です…っ!
…して。結果は。
「…もーうっ!ホントに正直な子なんだからぁっ。アタシ?ルイって言うのーっ。
何だったら、ルイおねーさんって呼んでもいいわよ!」
『る、ルイおねーさん?』
「なぁにーっ?流石にこれ以上は、なぁんにも出ないわよー!」
『あ…あは、は…』
強制ミッション、成功のようです。
私でもこんな状況で、しかも短時間でオカマ発言がNGって気付いたんですから。
KY先輩も悟れよな…。
空気読めない上に学習能力のない馬鹿だなんて…。
え、学習能力ないって私もでしたっけ。知りませんよ。
結果オーライだったからいいじゃないですか。
「キューティピュアパープル…っ!」
『ぎゃっ!』
「テレビで見た通りなんだな!お前って仲間で断トツ、義理人情に厚い奴!心の友よーっ!」
『ちょっ、く、苦し…っ』
攻撃の素早さがピカ一で、義理人情に厚いって…どんな戦隊ものですか。
この人のせいで、微妙に気になってしまったのが悔しい。
というか、他の某アニメキャラの台詞が混じっていたような…。
いや、それよりも。
KY先輩に首を締める勢いで抱きつかれて、ちょっと死にそうです…!
「ちょっと颯!この子嫌がってるじゃない!離しなさいよ!」
「…以外とあるんだな…胸」
ボゴォッ!
「女心すら読めないような奴はまんべんなく死ねっ!」
颯…と呼ばれたKY先輩。
ルイおねーさんの鉄拳によって、先程よりも地中深く埋まりました。
…ちょっとここまで空気が読めないと、例えば正義の味方でも救いようがないと思います。
つまり珍しく私が頑張った仲裁も、全くの無駄だったようです。
そして地面に埋まった物体KYを無視して、ヲトメ全開トークはもうしばらく続きます。
「大丈夫だった?あのバカにセクハラされてない?えっと…。そういえば、名前は?」
『えっ?あっ…。早瀬…っ。早瀬由香です』
「早瀬由香ちゃんね!これで顔も名前もしっかり覚えたからね!」
『や…っ』
やっちまったあぁぁぁー!!
また変な人達に目付けられてしまった!
私の平和な目立たないあの日々は何処!?
それがどんどん遠ざかっているのは、気のせいじゃないですよね…!?
「もう少しお話してたかったんだけど、ざんねーんっ。そろそろ戻らなくちゃっ」
『は、はぁ…』
「機会があったらまた会いましょうね!由香ちゃんとは色々と話が弾みそう!」
『そ、そうですね、ルイおねーさん。また…』
「うふ。じゃぁね!
…おら、颯ぇ!いつまで地面に埋まってんだ!さっさと行くわよ!」
「えぇぇお前が埋めたんじゃん」
「アンタはいつになったら空気読めるようになるのよ!」
「ぐえぇぇ」
『………』
両手に収まりきらない食料を残して、二人は去っていきました。
そして入れ替わるようにして、私の所にやってきたお方が一人。
「こんな所で、何アホ面してんだ。てめぇ」
『ぁ…嵐が去った…』
「…は?」
今は日向君の無駄に目つきが悪い眼力よりも、さっきの騒動の方が恐ろしかったです。…色んな意味で。
因みに食料は、間もなくやってきた佐倉さんと乃木君達で美味しくいただきました。