act.10
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『…マジっすか?』
あれから。
無事退院して、文化祭の準備に追われるちょっと…いや、しゃかりきに忙しい日常に戻りつつ中。
ちょっとした事件が起きました。
*
「………早瀬ってば!」
『わっ、ほぉい!?の、ののの、乃木君!?』
体質系が劇で使う衣装を急遽手直しをしていたところ。
突然耳元で、大声がダイレクトに響きました。
振り返れば奴がいる。いや、じゃなくて。
振り返ってみれば、呆れ顔な乃木君が立っていました。
「さっきから何度も呼んでたんだけどな」
『え"…っ。ご、ごめっ。え、てか、劇のリハーサルしてたんじゃ?』
「…もうとっくに終わって、みんな帰っちゃったよ」
『………えっ?』
「俺も一回帰ったんだよ。でも忘れ物しちゃって戻って来てみれば…早瀬がまだいたから」
『えぇぇちょっ、今、一体何時…っ』
バッと思わず外に目を向けると、日はいつの間にかとっぷり暮れて…真っ暗でした。見事なまでに。
『ぅ…嘘ぉ…っ。だってさっきまで劇のリハして…』
「早瀬…」
あぁぁ、お願いです乃木君。
呆れるの通り越してドン引きしないで。
「とりあえず、今日はもう帰ろうよ。この時間だったら、まだ食堂やってるし」
『で、でも』
「また病院へ逆戻りになったら、次は心読み何言い出すかなぁ」
『すぐに帰る支度します』
最近乃木君までもが、私のあしらい方が手慣れてきた感じなんですけど。
マイエンジェルと称した乃木君、今やいずこ…。