act.9
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結論から言うと、ぶつかったのは人ではありませんでした。
じゃぁ一体何にぶつかったのかと言うと…
「ご主人様っ、ボクはどうしても心配で心配でお見舞いに来てしまいました~っ」
とか喋り出すぬいぐるみでした。
…。
うん。
アリスって、まだまだ奥が深い…。
「えっと、ごめんね。君」
『ぇ、ぁ、はいっ』
「僕が作った人形が迷惑掛けちゃったみたいで…」
『い…いえ。あははははは』
またまた所変わりまして。
只今私こと早瀬は、メルヘンなぬいぐるみを作った持ち主の病室へ来ております。
来てるというか…。
迷子になっていたぬいぐるみと、一緒に迷子になりながら持ち主の病室を捜し当てた、と言った方が正しいかもです。
(いちいち広いんだよ病院!)
本当、空笑いしたくもなります…。
『じゃぁ私回診があるんでこれで…』
「あ、待って…」
薄幸美少年様(今し方命名)が呼び止める声がしたけど、あえてスルーさせて下さい。
最近、人様に深入りするとろくな事無いんです…!
(例:誘拐事件に巻き込まれる等)
そそくさと立ち去ろうとしたら…
『ぶっ』
「おっと。わりー…って、由香!?」
安藤先輩に顔面衝突しました…。
何だよ今度は前方不注意難の相でも出てるってんですか…っ!
『ぅゎわわわっ!せ、せんぱ、い。あぁ頭ぐしゃぐしゃってしない、でっ、くださ』
「聞いたぞー由香!誘拐事件の事!お前大丈夫だったのかよーっ。心配掛けさせやがってっ!このっこのっ」
『~っ!や…っ』
やっぱりろくな事無いじゃないですかこんちきしょー!