act.8
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*
「じゃ、そろそろ帰るねー。暫く来れないと思うけど」
暫く他愛もない話をして、日が傾き始めた頃。
心読み君がそう切り出したのは、つい先程のこと。
『やっぱり、文化祭の準備忙しい?』
「それもあるんだけどー。うーん…」
『?』
何だか妙に曖昧な返事です。
心読み君と一緒になって首を傾げていると、乃木君が曖昧な部分を説明してくれました。
「まだ他の生徒には知らせてないらしいんだけど…。明日、許可を取らないと病院に入れないらしいんだ」
『許可って…どうして?』
「知らないよー」
…変なの。
とりあえず、明日は話し相手もいない一日を過ごすことになりそうです。
ふむ。
文化祭の衣装の下地でも作っておきましょうかね。
「じゃぁねー早瀬さん。
お見舞いが来ないのをいいことに、文化祭の仕事持ち込んで無茶した結果入院長引いて、病院の先生に怒られるといいよー」
『すみませんでした!!』
な、何でバレた!
いやそれよりも心読み君の笑顔が怖すぎる。
奴に逆らうなと本能が叫んでいる…!
「早瀬」
『うぁっはい!?な、何でしょう乃木君…』
「みんな心配してるんだから。無茶しちゃ駄目だよ?」
『は、はい…』
何だか今日は怒られてばっかだな。思わず苦笑いです。
その後。
文化祭の仕事をごっそりと没収され、心読み君と乃木君は今度こそ帰って行きました。
…明日は誰にも会わない、暇な一日になりそうです。