act.7
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『…え。鳴海先生?いつの間に』
「少し見ない間に、由香ちゃん本当に可愛くなったねーっ。その前髪、似合ってるよ!」
『は、はぁ…恐縮です』
「…って、岬先生が言ってるよ!」
『え』
「…んなっ!?鳴海っ。何言って…!」
「あれー?違った?」
「…それは」
…うん。
非常に反応に困りますこれ。
岬先生は頭をポリポリかいて、黙っちゃったし。
居心地、悪いというか…。
というか、担任のくせに久々に生徒の顔見たってどうなんだこれ。
…。
一回埋めますか。
あのフェロモン。
当の本人は、微妙な空気をやっぱりスルーして、話をどんどん進めていきます。
「由香ちゃん、さりげなくおしゃれにもなったねっ」
『ぁ、え』
「…好きな子でも出来たのかなー?」
『へぁっ!?あの』
「それともそのネックレス、誰かからのプレゼントかなっ?」
『え、えぇと』
…鳴海先生。
いつかセクハラで訴えてやる!
(というか、目ざといな)
フェロモン先生のテンションにたじたじしていたら、岬先生が、ポツリと何か呟いてました。
…何か、怒ってません?
「…鳴海」
「何かなー、岬先生っ」
「次に問題を起こしたら、ここは出禁と言ったはずだが」
一瞬、鳴海先生の動きが硬直した気がします。
また何かやらかしたんですか…この人。
ここは素直に謝っておけばいいのに、
「…僕、過去は振り返らない主義なんだよねっ」
とか、下手にすっとぼけるもんですから。
「……鳴海」
地獄の底から這い出るような、岬先生の声が聞こえた次の瞬間。
そこら中に聞こえるような怒声が響き渡って。
私と鳴海先生は、一緒に悲鳴をあげるのでした…。
…何これデジャヴ?前にもこんなことが。
っていうか、何でいつも鳴海先生のとばっちり食らわなきゃならないんですか…!
その後?
えぇ。勿論鳴海先生と仲良く正座しながら、耳にタコが出来る位の岬先生のお説教を小一時間しっかり聞きましたとさっ。こんちきしょー!