act.4
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思わずバッとクラスメイトの面子を見てみると。
…何人かその噂の真意に心当たりがあるのか、ニヤニヤとしていました。
手を繋いでいた事に思い当たることがあるとしたら、この前の花だんでのこと。
膝を負傷した私を、乃木君が手を引いて保健室まで連れて行ってくれたのですが。
周りに人はいなかったから、多分アリスで盗み見られたんですね。
でもだったら尚更、それが姑息な手だったのか、乃木君の親切心か分かっているはずなのに。
それに下らない帯びれくっつけて噂を流すなんて…。
…野郎。
ちょっと怒りに火が付いてしまった一方。
黙り込んでいる私を見た正田さんは、噂が本当であると見なしたようで。
彼女の怒りもヒートアップしてました。
「姑息な手使って抜けが…コホンっ。取り入ろうなんて汚いわよ!このドロボウ猫!
騙されないで流架君!この子、流架君が優しいからって思い上がって」
「…おい」
ドロボウ猫なんて昼ドラ的な台詞に、思わずふきそうになった時。
鶴の…いや、日向君の一声で、またこの場が静まりました。
やー凄いなぁー。
これ例えるなら猿山のボスのような権利。
というか何か怒ってません?
「…お前」
『へぁっ!?ゎ、わた、私?』
「いつまで下らねぇ茶番やるつもりだ。てめぇなんざ、いなくても同じだからさっさと向こうのチーム行け」
『え…』
まさかのボスからの異動命令!!
というか私のせい?私のせいなんですかその言い方は!?
周りからジロジロ見られる視線が痛い…!
うぅ…何なのよここ最近。
何だって、どうやったってどうしてこんな目立つはめに遭
「行 け」
『はい只今』
…怖い!(泣)
うさぎん抱えてとぼとぼ向かいのコートに入れば、佐倉さんがツインテールをぴょこぴょこ揺らして出迎えてくれました。
「まぁ、とりあえず、や」
蜜柑チーム総勢8人です!
元気な声が青空の下に響き渡りました。
…あれあれおかしいな。
私が求めてるのは青春じゃなくて平穏な目立たない日々なんですが。
どこ行った…?