act.3
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♯2
『………』
「だから悪かったって!ほらっこの通り!」
『ぃ、いえ…もう全くミジンコ程も気にしてないんでっ。だからあの、それよりも能力別授業に行かせ…』
「何だよ真面目ちゃんだなーお前。折角来たんだから楽しんでけって!」
飲み物一本追加~!何て叫ぶこのノリは、一体何処ぞの飲み屋ですかここは。
こ、この空間から抜け出したい…(というか、授業…!)
中々それを許してくれないのは、特別能力系…安藤翼先輩って言う人。
そう。私は今何故か、特力系のクラスにいるんです。
(因みに私は潜在系)
「そうあんまりむげにせんといてーな。由香ちゃん」
『…佐倉さん』
「翼先輩、むっちゃ由香ちゃんの事心配してたんやで?」
…日向君と、(捕獲された)佐倉さんに会った後。
すったもんだな出来事があって。
中等部の先輩に捕獲されてしまったんです。…佐倉さんと一緒に。
(佐倉さん…やっぱり恐ろしい人…!)
(トラブルメーカーなだけじゃなく、トラブルも呼び込む人だなんて…っ)
(いい人なんだけどね…)
その時に助けてくれたのが、安藤先輩なんですが。
「派手な音が鳴ったから心配したんやけど…たんこぶは出来てないみたいやで!」
『は、はぁ…』
「ウチと一緒で石頭なんやな!」
『あはは…』
励ましてるつもりなのかもしれないけど。
佐倉さん、それ大分失礼ですから。
…安藤先輩に助けてもらったはいいんだけど。
勢い余って吹っ飛ばされて、私、脳震とう起こして気絶しました。はい。
あれですか。
今日は吹っ飛ばされ難の相でも出てるんですかね。
美人さんにぶつかって吹っ飛ばされたりするし…。
「気絶した時はマジ焦ったわー」
「ウチもビックリしたっ」
「でも大事なくて、本当良かったよ!悪かったな~由香っ」
そんなに心配してくれるなら、まず保健室へ連れて行って欲しかったです。安藤先輩。
何だか、最近やたら疲れるな…。
はあぁぁぁぁぁ…と、腹の底から溜め息を吐き出していたら。
ちょんちょんって。誰かに肩をつつかれました。
『…あ』
「(大丈夫?由香ちゃん)」
『ほっしゃんさんっ!…そっか。特力系だもんね』
「(最近何だか忙しそうだよね。由香ちゃん)」
『…あはは』
そうなんだよちょっと聞いてよ!
…って、思わず愚痴をこぼしたくなる癒し系、ほっしゃんさんは。
私の初めての友達であり、パートナーなんです。
会話手段が筆談って。最初の頃は驚いたけど、今では慣れたもの。
『今日は特についてないみたいでねっ』
「(うんうん)」
『ここに来るまでに、中等部の先輩からパワハラ受けるしっ。仮面つけたちょっと(いやかなり?)怖い、黒い美人さんにぶつかるわ…』
「((ぱわはら…?)…仮面付けた黒い人って)」
『え、ほっしゃんさん知ってるの?』
「(危力系)」
『…え?』
「(危険能力系の先生だよ…多分。噂で聞いたことある)」
マ ジ か !
そ、そういえばあの時日向君を探してた…!
その時点で気付けよ私…っ。
…今更冷や汗が出てきました。
「(何事も無かったみたいで良かったね…)」
『ぅ、うん…』
「(…目、付けられそうな事って)」
『いや!それ以上は何も言わないで!』
「((しちゃったんだ…))」
うあぁぁかなり美人さんのお怒りを買った気がするんですが私っ!
頭抱えて悶えてたら、突然。
安藤先輩の顔が、目の前に。アップで写りました。
『!?ぅわわっ。なな、何ですか、安藤先輩…っ!?』
「…お前ってさ」
『はは、はいっ?』
「可愛い」
『…はい?』
「…顔してんだけどさぁ。前髪で顔隠れちゃってもったいねーんだよな…。…美咲!」
人の顔を間近でジロジロ見てたかと思ったら。
安藤先輩は突然誰かを呼んで、ごにょごにょと相談を始めました。
…よく分からないけど。逃げた方が良さそう。
私の第六感がそう叫んでる!
にじりと後ずさって、走り出そうとしたときには。
…既に手遅れでした。
『(ほっ、ほか!捕獲され…っ)』
「そう言うことだったら、任せときなって!」
「おぉ。頼んだぜー、美咲」
「何なにー?何か始まるん?」
「見てからのお楽しみってやつだな、チビ」
「由香ちゃん、だっけ?さ、こっちおいで!」
『……ぃっ』
…この日。
特力系のクラスに、一人の少女の雄叫びが響き渡った。
『………』
「だから悪かったって!ほらっこの通り!」
『ぃ、いえ…もう全くミジンコ程も気にしてないんでっ。だからあの、それよりも能力別授業に行かせ…』
「何だよ真面目ちゃんだなーお前。折角来たんだから楽しんでけって!」
飲み物一本追加~!何て叫ぶこのノリは、一体何処ぞの飲み屋ですかここは。
こ、この空間から抜け出したい…(というか、授業…!)
中々それを許してくれないのは、特別能力系…安藤翼先輩って言う人。
そう。私は今何故か、特力系のクラスにいるんです。
(因みに私は潜在系)
「そうあんまりむげにせんといてーな。由香ちゃん」
『…佐倉さん』
「翼先輩、むっちゃ由香ちゃんの事心配してたんやで?」
…日向君と、(捕獲された)佐倉さんに会った後。
すったもんだな出来事があって。
中等部の先輩に捕獲されてしまったんです。…佐倉さんと一緒に。
(佐倉さん…やっぱり恐ろしい人…!)
(トラブルメーカーなだけじゃなく、トラブルも呼び込む人だなんて…っ)
(いい人なんだけどね…)
その時に助けてくれたのが、安藤先輩なんですが。
「派手な音が鳴ったから心配したんやけど…たんこぶは出来てないみたいやで!」
『は、はぁ…』
「ウチと一緒で石頭なんやな!」
『あはは…』
励ましてるつもりなのかもしれないけど。
佐倉さん、それ大分失礼ですから。
…安藤先輩に助けてもらったはいいんだけど。
勢い余って吹っ飛ばされて、私、脳震とう起こして気絶しました。はい。
あれですか。
今日は吹っ飛ばされ難の相でも出てるんですかね。
美人さんにぶつかって吹っ飛ばされたりするし…。
「気絶した時はマジ焦ったわー」
「ウチもビックリしたっ」
「でも大事なくて、本当良かったよ!悪かったな~由香っ」
そんなに心配してくれるなら、まず保健室へ連れて行って欲しかったです。安藤先輩。
何だか、最近やたら疲れるな…。
はあぁぁぁぁぁ…と、腹の底から溜め息を吐き出していたら。
ちょんちょんって。誰かに肩をつつかれました。
『…あ』
「(大丈夫?由香ちゃん)」
『ほっしゃんさんっ!…そっか。特力系だもんね』
「(最近何だか忙しそうだよね。由香ちゃん)」
『…あはは』
そうなんだよちょっと聞いてよ!
…って、思わず愚痴をこぼしたくなる癒し系、ほっしゃんさんは。
私の初めての友達であり、パートナーなんです。
会話手段が筆談って。最初の頃は驚いたけど、今では慣れたもの。
『今日は特についてないみたいでねっ』
「(うんうん)」
『ここに来るまでに、中等部の先輩からパワハラ受けるしっ。仮面つけたちょっと(いやかなり?)怖い、黒い美人さんにぶつかるわ…』
「((ぱわはら…?)…仮面付けた黒い人って)」
『え、ほっしゃんさん知ってるの?』
「(危力系)」
『…え?』
「(危険能力系の先生だよ…多分。噂で聞いたことある)」
マ ジ か !
そ、そういえばあの時日向君を探してた…!
その時点で気付けよ私…っ。
…今更冷や汗が出てきました。
「(何事も無かったみたいで良かったね…)」
『ぅ、うん…』
「(…目、付けられそうな事って)」
『いや!それ以上は何も言わないで!』
「((しちゃったんだ…))」
うあぁぁかなり美人さんのお怒りを買った気がするんですが私っ!
頭抱えて悶えてたら、突然。
安藤先輩の顔が、目の前に。アップで写りました。
『!?ぅわわっ。なな、何ですか、安藤先輩…っ!?』
「…お前ってさ」
『はは、はいっ?』
「可愛い」
『…はい?』
「…顔してんだけどさぁ。前髪で顔隠れちゃってもったいねーんだよな…。…美咲!」
人の顔を間近でジロジロ見てたかと思ったら。
安藤先輩は突然誰かを呼んで、ごにょごにょと相談を始めました。
…よく分からないけど。逃げた方が良さそう。
私の第六感がそう叫んでる!
にじりと後ずさって、走り出そうとしたときには。
…既に手遅れでした。
『(ほっ、ほか!捕獲され…っ)』
「そう言うことだったら、任せときなって!」
「おぉ。頼んだぜー、美咲」
「何なにー?何か始まるん?」
「見てからのお楽しみってやつだな、チビ」
「由香ちゃん、だっけ?さ、こっちおいで!」
『……ぃっ』
…この日。
特力系のクラスに、一人の少女の雄叫びが響き渡った。