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*
『大体前っから私、あの胡散臭い笑顔が嫌いなんですよ!』
「う、うん…」
『歩くフェロモンだし何かと適当だし!しかも最近分かりました!岬先生の前では若干M入ってますあれは!』
「(まぞって何…?)」
『でも』
「…うん?」
『優しい人』
「……」
『だけど、ううん、だからこそ。嘘ばっか吐くんです』
「…うん」
『馬鹿に、してるんですかね…あのフェロモン。子どもだからって。何にも分からないと思ってたら大間違いです。
あの気持ち悪い笑顔貼り付けて、平気で嘘吐かれたと思ったら…何だか』
泣けて、って言葉を続けたらジワッとまた溢れてきて、言葉が続けられなくなってしまいました。
もう、とりあえず。
この胸の内を誰かに聞いて欲しくて。
花だんを背にして並んで寄りかかって。
ノンストップで聞いていただいてしまいました。
普段話もしない乃木君に。
そう思ったら、頭に上った血液がもう本当、波が引くみたいにさーっと、本当に!本当に!引いて。
…我に返るってこういうこと言うのかもしれない。いやそれてる場合じゃなくて!
『ぁ、あ、の』
「うん?」
『ご、ごめんなさい!急に、こっ、こんなに話っ。な、何だか、頭、その、パンク、してしまって!』
「……」
『こ、こんなの知れたら…!正田さん辺りに、し、締め』
「…ふ」
『(あのくるくるパーマで)締め上げ…?の、乃木、君?』
「ぁは…はっ。も…駄目…っ」
…隊長ー。どうしたらいいんですか。
突然この人笑い出しましたよ。
「ちょ…待って…っく、」
『そ、そんなに笑えますか…』
「だ、だって…表情、くるくる変わりすぎ…っ」
えぇぇ…
『だって人間ですもの…』
何て呟いたら、乃木君は更に肩を震わせて笑い倒されておりました…。