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『…先生』
「ん?」
『…っ、花だん、行ってきます!』
「はいっ、行ってらっしゃーいっ」
走って転ばないようにね~って、背中から声、掛けられたけど。
そんなの、関係ないです。
『…っ』
走って。走って。
ただ、走って。
『はぁっ、ぁっ、きゃ、わぁっ!』
花だんが見えた頃。
盛大に、コケました。
コケた拍子に吹っ飛んだ、カラカラって、ジョウロの転がる音が聞こえて。
そういえば水入れてないなって、どっか冷静な事考えながら。
『ひ…っく、ぅ…っ』
堪えきれなくて、泣きました。
擦りむいた膝が痛むのもそうなんですけど。
盛大にコケて、無様な格好して情けなさ倍増っていうのも、そうなんだけれども。
それよりも。
『うぅー…っ、…ひゃっわわぁ!?』
…何て独りの世界に浸ってたら、唐突に、耳元に、何かなんかnannka!
み、耳こそばい!
ふんふんって、何か、なんか!?
は、鼻息??みたいなものが…
『ぅ…ぅさ、ウサギ…?』
ビックリして思わず涙引っ込んじゃいましたよ…と思ったら。
ちょっと日がかげって。
あれ?と思って、思わず見上げたら、ジョウロ持った、乃木流架君がいました。
「その…大丈夫?どうか、したの…?」
『……っ』
引っ込んだと思った涙は、倍になって突然戻ってきて。
思い切り泣いてしまいました。