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*
「さて!改めて、大方の皆の期待を裏切って舞い戻ってきました」
「佐倉蜜柑!正真正銘のアリスです!!」
…さくら、みかんさん?の元気な声をきっかけに、クラス中がざわめき出しました。
…えーと。
たった半日、学校をエスケープした間に何があったっていうんですかね。
(メガネが壊れた後、教室に戻る勇気が無くてエスケープしました)
とりあえず、全く意味が分かりません。
「まさか半日学校サボっただけで、今日の展開についていけなくなるなんて、思いにもよらずだよね~」
『!』
「…って、書いてあるよ。顔に」
『こ、心読み君…』
心読まれたのかとビビりました。マジで。
因みに心読み君とは席が隣同士。
他の人よりは、心を開ける数少ない友達です。
『結局…どゆ事?』
「そうだなぁ…話すと長くなるんだけど。とりあえず」
『?』
「あの子、田舎出身のお調子者な転校生」
『はぁ…』
「ホントに田舎者かどうかは知らないけどね」
…うん。言っちゃ悪いけど。
確かにそんな感じが滲み出てる。
「それよりもさ」
『?』
「今日はどうしたの?眼鏡」
『…何ノ事デスカネ』
「はーいとぼけなーい。HRでうやむやにしようなんて甘いよ~」
『ぅー…』
それこそ話すと長くなる。
というか、誰が言ってたまるかってんですよ。
こんなかっこうなネタにされそうな出来事。
『…うっかり踏んで壊しちゃった』
「ホントにぃ~?」
『うん。(色々省いてるけど)嘘じゃないよ』
「ふぅーん?」
『…あの。あんまりジロジロ見ないで…』
眼鏡してない自分、滅茶苦茶居心地悪いんです。
見られるだけで変な汗かくんですけど…っ。
「えー。だって眼鏡してない方が可愛いんだもん」
『は…?』
「これからもそうしなよー。今日はコンタクトなの?」
『……』
「…早瀬さん?」
『……』
「僕、早瀬さんの事可愛いって言ったんだけど。ちゃんと聞いてた?むしろ聞こえてるー?」
…さっきから、うるさいんですけど。
何がって言われたら。
バクバク言ってる自分の心臓が!
『~~~っ!』
「あ、ちゃんと聞こえてたみたい」
『い、いみ、意味分かんなっ』
「いや。分かるから真っ赤なんでしょー?顔」
『~っ!かっ、からっ。からかわないでっ』
「あ、バレたー?」
いつもと変わらない調子で笑う心読み君は、余裕そのもの(何だか悔しい)
ネタにされる事態は避けられたのに、まさか、からかわれるなんて…。
『ぁ、朝からなんだか疲れた…』
「それはお疲れ様だね~」
『(誰のせいだと…!)』
「でもね」
『何…っ』
「可愛いって思ったのは、ホント」