act.22
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現在。離れたくても離れられない関係継続中です。
『安藤先輩…。つまみ食いした私が悪いのは重々承知なのですけど。この状態って、一体いつまで続くんです…?』
「ん?そーだな。確か効力は一時間程度だとか何とか…。今どれ位経ったんだ?」
秘密兵器のお陰で、生理的な問題は解決されてはいるのですが。
いかんせん、強制的な力で誰かとくっついてる状態が続くのって窮屈です。
そんな中、安藤先輩の声が合図になったかのように次々とソーシャルディスタンスを保てる方々が続出。
効力が切れた方々が一斉に、出たようなのですけれど。
「………」
『安藤先輩。今井さんが、離れないんですけど…?どういうことなのハゲがって、冷たい目でこちらを見てますよ』
「由香、お前酷くない!?」
「でも大体合ってるわよ。本当、どうなってるのよ、ハゲ」
今だに効力切れにならないペアが、何組かいるようです。
今井さん、流架君with陽一君ペア。私と安藤先輩ペア。あと…佐倉さんと日向君達もそうなんでしょうか?
やけに佐倉さんがバタバタ暴れてますけど…。現実を受け入れられないとかでしょうか。
佐倉さんの悲鳴が上がる中。安藤先輩が持ち込んだ粉の説明書を、原田先輩が拾い上げて読み上げて下さいました。
「えーと、何々?例外として。稀にもっちもっち菌と相性の良い持ち主の方は引っ付きが二~三日続く場合があります。あしからず…だってさ」
「由香」
『ほぁっ、はい!?何でしょう今井さん』
「あなた本当、一回こっち来なさい。大丈夫よ怖がらないで。絶対外さないから」
「ちょい待ちマジで本当にこっちにバカン砲向けないで下さい…!今の所由香と俺は運命共同体なんだからさ!蛍ねーさんの方行ったりしないよな?なっ」
『そう言いつつ、安藤先輩。私の影さっきから踏み抜いてますよね』
「ぎく」
『餅つきから一体どうしてこんな殺伐とした空気に…。そろそろ殺人事件でも起こるんですかそうなんですか』
「由香ちゃん新年早々縁起でも無いこと言わんといて!?」
『佐倉さん…』
「な、何や?」
『ご臨終です』
「嘘やろ由香ちゃん!?」
ほら言わんこっちゃない爆発事件起きましたよ。
ねぇ私さっき言いましたよね?静かにしてれば大丈夫って。二回も。もう大丈夫そうじゃないんで、寝て色々過ぎ去るのを待ってもいいですかね。