act.13
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#2
『う…っ』
身体中が、やけにズキズキします。例えるなら、アレです。身長が伸びていると感じる時の、あの独特な痛み。
痛みを和らげようとして寝返りを打てば、やけに重たげな衣擦れの音がしました。
というか、何だか服がいつもより重たい気が…。
そもそも、何で私横になってるんでしたっけ。
確かミュージカルの準備をしていて…。
…あぁ。受け入れたくない現実に直面して、私意識がぶっ飛んじゃったんでしたっけ。
また正田さんの前で倒れちゃったなぁ。
これはまた…。頭部に怒りの鉄拳喰らいそうなフラグが立ってしまい、非常によろしくないですね。
何か対策を。それ無意味って?
うん、知ってる。
…さて。
いい加減脳内独り突っ込みはお開きにしまして。
身体は相変わらず痛みますが、そろそろ起き上がってみますかね。
どっこらせと、誰かが聞いたら失笑されそうな掛け声をかけてむくりと起床しました。
何だかやけに動きづらいんですよね…。
どうやらここは、楽屋のようです。
ちょうど正面には、普通よりもかなり大きめなサイズの鏡があります。
それに私が写し出され…。
『……えっ?』
写し出される、筈だったんですけど。
小綺麗に髪をまとめ上げられた女の人と、何故か目が合いました。その人は、今から舞踏会にでも出るかのような華やかなドレスを着ています。
片手を上げてみると、全く同じ動きをして...。...。あれ、これ私ですか?
相当頭が混乱していると、楽屋のドアが開いて鳴海先生が登場されました。
「あっ、由香ちゃん!やっと目が覚めたんだね~っ。良かった!」
『…な、』
「ささっ、急いで急いで!もうミュージカル始まっちゃうよ!」
『ちょっ、』
「あっ、ち・な・み・にっ。スミレちゃんも引っ付き玉にやられちゃってさ~。由香ちゃんに代役やってもらうことにしたからね!
だ~いじょうぶ!衣装もよく似合ってるよっ。
…あと他の皆にバレないように、ガリバー飴で大きくなってもらったからね!
由香ちゃんってこういうの絶対やってくれなさそうだけど、姿変えちゃえば他の子にバレる心配はないからっ。これで安心だよね~」
あぁ…それで体が妙に痛かったんですか…。
じゃねーよ。
以前にもこの台詞を言った気がしますが、言わせて下さい。
何してくれちゃってるんですか、この変態ぃぃぃ!!
空が青いのも地球が丸いのも、私の言葉のボキャブラリーの無さも、全部コイツのせいなんだよきっと!
…と、悲しい位に相変わらず突っ込めない私は、 鳴海先生に引きずられていくしかなかったのでした…。
私の災難の嵐は、まだまだ続くようです。
『う…っ』
身体中が、やけにズキズキします。例えるなら、アレです。身長が伸びていると感じる時の、あの独特な痛み。
痛みを和らげようとして寝返りを打てば、やけに重たげな衣擦れの音がしました。
というか、何だか服がいつもより重たい気が…。
そもそも、何で私横になってるんでしたっけ。
確かミュージカルの準備をしていて…。
…あぁ。受け入れたくない現実に直面して、私意識がぶっ飛んじゃったんでしたっけ。
また正田さんの前で倒れちゃったなぁ。
これはまた…。頭部に怒りの鉄拳喰らいそうなフラグが立ってしまい、非常によろしくないですね。
何か対策を。それ無意味って?
うん、知ってる。
…さて。
いい加減脳内独り突っ込みはお開きにしまして。
身体は相変わらず痛みますが、そろそろ起き上がってみますかね。
どっこらせと、誰かが聞いたら失笑されそうな掛け声をかけてむくりと起床しました。
何だかやけに動きづらいんですよね…。
どうやらここは、楽屋のようです。
ちょうど正面には、普通よりもかなり大きめなサイズの鏡があります。
それに私が写し出され…。
『……えっ?』
写し出される、筈だったんですけど。
小綺麗に髪をまとめ上げられた女の人と、何故か目が合いました。その人は、今から舞踏会にでも出るかのような華やかなドレスを着ています。
片手を上げてみると、全く同じ動きをして...。...。あれ、これ私ですか?
相当頭が混乱していると、楽屋のドアが開いて鳴海先生が登場されました。
「あっ、由香ちゃん!やっと目が覚めたんだね~っ。良かった!」
『…な、』
「ささっ、急いで急いで!もうミュージカル始まっちゃうよ!」
『ちょっ、』
「あっ、ち・な・み・にっ。スミレちゃんも引っ付き玉にやられちゃってさ~。由香ちゃんに代役やってもらうことにしたからね!
だ~いじょうぶ!衣装もよく似合ってるよっ。
…あと他の皆にバレないように、ガリバー飴で大きくなってもらったからね!
由香ちゃんってこういうの絶対やってくれなさそうだけど、姿変えちゃえば他の子にバレる心配はないからっ。これで安心だよね~」
あぁ…それで体が妙に痛かったんですか…。
じゃねーよ。
以前にもこの台詞を言った気がしますが、言わせて下さい。
何してくれちゃってるんですか、この変態ぃぃぃ!!
空が青いのも地球が丸いのも、私の言葉のボキャブラリーの無さも、全部コイツのせいなんだよきっと!
…と、悲しい位に相変わらず突っ込めない私は、 鳴海先生に引きずられていくしかなかったのでした…。
私の災難の嵐は、まだまだ続くようです。