act.13
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「な...っ」
「くっついちゃってるーっ」
「取れなーいっ!」
「何よコレーっ!!」
困惑した声がチラホラたと上がる中、正田さんの大絶叫が舞台に響き渡りました。
...ちょっと周りの状況を見つつ、出来るだけ心を鎮めて何があったのか確認してみます。
手を差し伸べて、正田さんに立ち上がってもらおうと思っていたのですが。
彼女の足下には、粘着質な何かがくっついてしまって、結局立ち上がれませんでした。
他にも、這いつくばったまま起き上がれない人や、小道具が着用済みの衣装にへばりついてしまったり、その他もエトセトラエトセトラ。いっぱいいます。
...この際トラブルが起こった、そもそもの原因は置いておいて。
それよりも、今は...。
「これ、すぐに取れるの?」
「効力は確か一時間だったような...」
「うーん、弱ったねぇ。開演時間は伸ばせて30分が限界かなぁ~っ」
え、それってつまり私の血へどを吐きそうな勢いで作成した衣装たちは...全て、パア?おじゃんってやつですか?
...。
あ、ヤバい。目の前が真っ暗。
「ちょ...っ、早瀬さん!?」
正田さんの声を最後に、私の意識も強制暗転。
笑って流せない、あまりにもショッキングな出来事にまた意識が旅立って行ってしまわれました...。
後に、私の目の前で卒倒するのがお決まりになりつつあるこの流れは止めろと。
正田さんの本気のげんこつをしたたかに頭に受けた事を、ここに記しておきます。