act.12
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#4
「棗!そっちは大丈夫?」
「…あぁ」
兎に角。
ただ呆然としていても、仕方無いので。
只今乃木君が、怨念アートの部屋に閉じ込められた二人の安否を確認中です。
そういえば、佐倉さんがやけに静かですね。
その直前に、何かを蹴り飛ばすような音が聞こえたような気もしますが。
空耳ですよね。きっと!
「とりあえず、俺は早瀬と一度外に出るから。棗達はここで待ってて」
「平気か?ルカ」
「後は道なりに行けば出口だって、早瀬が言ってたから。大丈夫。
うさぎも何処か行っちゃって、心配だし…」
『え。うさぎん、いないんだ?』
「え?そうだけど…」
いくら停電で辺りが見えないとはいえ、目が慣れれば多少は視力が戻るんでしょうね。普通は。
少なくとも、目の前にいる乃木君の姿はハッキリ捉えることが出来るでしょう。
なのに私の言うことは、まるで見えていないような言い分で。
きっと今の乃木君は、疑問の表情を浮かべているでしょう。多分。
「早瀬…?」
『乃木君。今から、重大な事実を言わなければならないみたい…』
「え…」
『鳥目なんだ。私』
「………」