act.12
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『えぇと、その…。無理は、しないで、下さい』
「由香ちゃん…」
…本当に、どうしたって言うんでしょうか。私。
前は目立ちたくないからというのを理由に、あまり人には関わらなかったのに。
そんな私が誰かを心配するなんて、珍しかったんでしょうね。
飛田君の目は、驚きで見開いています。
けれどそれは、すぐに細められました。嬉しそうな笑顔と一緒に。
「心配してくれてありがとう、由香ちゃん!もう少ししたら休憩だから大丈夫だよ」
『そう、ですか』
「うんっ」
『じゃぁ…気をつけて?』
「うん!…だから、ごめんね?」
『はい?』
「えと、服の袖…由香ちゃん、まだつかんだままなんだけど…」
『…うわぁ!?ごごごめんなはいっ!』
私ってば、まるで親のお出掛けを引き止める小さい子どもみたいじゃないですか!
しかもまだ袖つかんでたとか。つかんでたとか!
挙げ句にそれに気付かず、無意識だったとか!
そしてトドメに噛んだし!
脳内で全て突っ込んだら、もうやたら恥ずかしいですこれ…っ。
後ずさるように離れても、飛田君はやっぱり気にする様子は無かったです。
私とは違って、きっと心が広いんでしょうね。
そして先程とはちょっと違う笑顔…。
もとい、恥ずかしそうな笑みを浮かべて、何処か歯切れ悪く、何かを切り出そうとしていたようなんですが…。
「由香ちゃん」
『はははいっ?』
「もし、良かったらなんだけどね。えっと、その。後夜祭の時…』
『?』
「…ううん。いいや。また後でね!」
『は、はい…?』
何故か慌てた様子で、行ってしまいました。一体何だったんでしょうかね…?
まぁともかく。
先程から、ウチは田舎出身だから暗い所なんか超余裕やでーと言っている、やたら自信満々な佐倉さんの後を追いましょうか。
…相も変わらず、非常に気は進みませんがね。
「由香ちゃん…」
…本当に、どうしたって言うんでしょうか。私。
前は目立ちたくないからというのを理由に、あまり人には関わらなかったのに。
そんな私が誰かを心配するなんて、珍しかったんでしょうね。
飛田君の目は、驚きで見開いています。
けれどそれは、すぐに細められました。嬉しそうな笑顔と一緒に。
「心配してくれてありがとう、由香ちゃん!もう少ししたら休憩だから大丈夫だよ」
『そう、ですか』
「うんっ」
『じゃぁ…気をつけて?』
「うん!…だから、ごめんね?」
『はい?』
「えと、服の袖…由香ちゃん、まだつかんだままなんだけど…」
『…うわぁ!?ごごごめんなはいっ!』
私ってば、まるで親のお出掛けを引き止める小さい子どもみたいじゃないですか!
しかもまだ袖つかんでたとか。つかんでたとか!
挙げ句にそれに気付かず、無意識だったとか!
そしてトドメに噛んだし!
脳内で全て突っ込んだら、もうやたら恥ずかしいですこれ…っ。
後ずさるように離れても、飛田君はやっぱり気にする様子は無かったです。
私とは違って、きっと心が広いんでしょうね。
そして先程とはちょっと違う笑顔…。
もとい、恥ずかしそうな笑みを浮かべて、何処か歯切れ悪く、何かを切り出そうとしていたようなんですが…。
「由香ちゃん」
『はははいっ?』
「もし、良かったらなんだけどね。えっと、その。後夜祭の時…』
『?』
「…ううん。いいや。また後でね!」
『は、はい…?』
何故か慌てた様子で、行ってしまいました。一体何だったんでしょうかね…?
まぁともかく。
先程から、ウチは田舎出身だから暗い所なんか超余裕やでーと言っている、やたら自信満々な佐倉さんの後を追いましょうか。
…相も変わらず、非常に気は進みませんがね。