走れバイト戦士よ
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初出勤の次の日も放課後にモストロ・ラウンジへとアルバイトに行った
今日はそんなに混んでいなくて、主にバックヤードでお掃除をしたり、ドリンクの作り方をジェイドさんに教えてもらったり…
やる事を探せば出てくるのだろうが、お腹が空いたと抗議をしてくる音お腹から聞こえて来て、まかないのサンドイッチを作ってもらった。
カリカリに焼いたベーコンにスライスされたトマトとシャキシャキのレタスのサンドイッチ
休憩時間は1時間だから、ゆっくり味わって食べよう
そんなこと考えてたらフロイドさんがサボりにきて、私の前に座った
「はぁ〜暇すぎぃ〜ずっと仕込みしてるのも疲れた」
『サボってるの見られたらアズールさんに怒られますよ?』
「アズール、今部屋に篭ってるから大丈夫でしょ」
そう言って、私のサンドイッチが乗っていたお皿に付け合わせでついていたフライドポテトをもぐもぐと食べ始めた
私のポテト……
「聞いてなかったけど、小エビちゃんなんでバイトなんて始めたの?学園長から金出してもらってんじゃん。バイトしなくても良くね?」
『んー…生活費は貰ってますけど、遊ぶお金とかアクセサリーとか買うお金は余裕があまりないんで、それくらいは自分で買って楽しみたいですよね
「真面目だねぇ、俺ならアズールに交渉して金借りてやるね」
『私はそこまで器用にできませんよ』
サンドイッチを食べ終わって、貰ったジュースをちびちびと飲みながら味わう
ふーんなんて言いながらフロイドさんは頬杖をつきながらこちらを見てくる
「お金溜まって、アクセサリーとか誰かと買いに行くとか決めてんの?」
『んー…決めてないですけど、エースとデュースに頼むかなって考えてますよ?』
「じゃあさ、俺と一緒に行こうよ。小エビちゃんこの世界来てまだ外に出てないでしょ?俺も色々と人間の世界を見てみたいんだよね〜」
『え、いいんですか?付き合ってもらっちゃって』
「俺が行きたいからいいのー」
そう言ってにっこりと笑いながら頭を撫でてきた
私の頭を撫でるのが楽しいのか、わしゃわしゃと犬のように撫でてくる
「フロイド、またサボってるのですか?」
「あ、ジェイド〜。だって客がいないしつまんないじゃん」
「厨房係の生徒が困っていましたよ?フロイドが居なくなって味を見てくれる人がいないって」
「え〜適当にやればいいのに…めんどくせっ」
そう言いながら、仕方なさそうに立ち上がってこちらに手を振ってジェイドさんと部屋を出て行った。私ものんびりしてないで、そろそろ戻って仕事に戻らねば…
お皿とコップを持って席を立ち、仕事へと向かった
………
……
…
『んぁ〜終わったぁ〜』
「ユウさん、お疲れ様です」
『あ、ジェイドさん。お疲れ様です!』
「今日はフロイドは先に帰ってしまったので、僕が送ります」
『ありがとうございます!』
仕事が終わり、着替えて昨日と同じようにアズールさんに挨拶をして帰ろうとしたらVIPルームを出てすぐの廊下でジェイドさんに会った
今日はジェイドさんが送ってくれるとの事で、遅くなっては悪いので寮へと歩き出した。
帰り道を2人で並んで歩く
話は仕事の話が多かった。仕事は大変か?とか今日覚えたドリンクの作り方とかを
話のネタがなくなりそうになった時に、ジェイドさんは思い出したかのように聞いてきた
「そういえば、今日フロイドと何を話していたんですか?」
『あー…バイトで稼いだお金の話ですね。生活費以外で欲しくてバイトしていて、稼いだお金はアクセサリーとか遊びに行くのに使いたいって』
「それはいい事ですね。ちゃんと働いて稼ごうと努力するのはいい事です。」
『へへっありがとうございます。そんで実際にアクセサリーを買いに行く時、フロイドさんが一緒に買いに行こうって』
「へぇ…フロイドが…」
何か考えるように顎に手を当てて、話を聞くジェイドさん
もしかして、学園の外に出て買い物に行くのって何か手続きとかあって大変なのかな?
「……ちょっと、フロイドに妬いちゃいますね」
『え??』
「いえいえ、こちらの話です」
さぁ、着きましたよと言われて前を見ると、すでに寮の門の前にいて、気がつかなかった
お話をしていて夢中になって気づかなかった
『ジェイドさん!ありがとうございます!』
「いえいえ、ちゃんと戸締りをして下さいね。いくら学園内でも物騒ですからね」
『はい!ジェイドさん!おやすみなさい、です!』
「ふふっ…おやすみなさいです」
そう言って私はジェイドさんに手を振って門の中に入っていった
ジェイドさんも抑え気味に手を振り返してくれた
明日もあるから、頑張ろう!