走れバイト戦士よ
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放課後
エース、デュース、グリムの三人に腕を引っ張られながらモストロ・ラウンジに行くのを全力で止められたが、なんとか振り切ってモストロ・ラウンジへと向かった
店の扉を開けるとまだオープン前だから寮生たちがオープン前のスタンバイを各々進めていた。
奥にあるバーカウンターを見ると、グラスを拭いて冷蔵庫にグラスをしまっていたジェイドさんと目があった
「お待ちしておりました。アズールは奥で待っていますので、こちらへどうぞ」
そう言ってバックヤードの廊下を進み通された部屋は何時ぞやの大きな金庫のあるVIPルームだった
奥のデスクでアズールさんは書類に目を通しながら座って待っていた
「お待ちしておりましたよ、ユウさん。どうぞおかけください」
『失礼します』
高そうな黒い革張りの対面ソファに座らせてもらい、私の前のソファに幾つかの書類とペンを持ったアズールさんとジェイドさんは座った。
「ジェイドから話は聞いております。以前少し働いて頂いた時に仕事っぷりを見ましたが、ユウさんの働きなら問題ないでしょう」
『私、ホールでサービスしか出来ないですけど良いですか?調理はあまり出来ないので』
「それは大丈夫です。僕やフロイドが料理をするので表で仕事して頂ければ大丈夫です。」
そう言いながら、アズールさんは仕事内容や時給などの雇用内容が書かれた契約書を差し出してきた
内容を見た感じだと、仕事内容は主に接客や掃除などと書いてあり調理が得意ではないのでホッとした。
時給などはこの世界の相場は分からないが、購買の商品の値段などで計算したらそこそこ貰えるそうな条件でとても良さそうだ。まかないもあるし
「以前から気にはなっていたのですが、ユウさんはアルバイト経験などがあるのですか?」
『はい、前の世界でレストランでアルバイトしていました』
「ほぅ…それはとても好都合ですね。経験者なら尚欲しい人材です」
『いや、あまり買いかぶらないでください…』
アズールさんにも今話したが、私は前の世界ではファミレスでアルバイトをしていたのだ。
オーダーをとったりレジをしたり料理を運んだり、少しだけならデザートも仕上げたりしていた。だからコース料理などの堅苦しいサービスなどは出来ないが、このお店ならファミレスの時と大差は無いので安心だと思う。
それもあってモストロ・ラウンジは経験を生かせるので良いのではとは思っていたのだ。
「実際に仕事をして不便な所などあったら話していただければ出来る範囲で変えますので、どうですか?」
『そうですね、それはとても助かりますね』
「では、決まりでよろしいですね?」
『はい、よろしくお願いします!』
契約書にサインをして、アズールさんに渡してアズールさんも私の名前の下に名前を書いて契約は完了した
こうして私のアルバイト生活が始まったのだ