安眠剤
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チャイムがなり、午後の最後の授業が終わった
今日は物で散らかった部屋を片付けねばと朝から決めていた
だが、皆が帰ろうとしたら教室がざわつき始めた
何をそんなに驚いているのかと皆が見る方向を見ると見たことあるターコイズブルーの髪色から一房だけ長く黒い髪が生えている高身長兄弟
二人はこちら側を見ていてた
キョロキョロと周りを見てから自分を指差すと二人はニッコリと笑顔で頷いていた
嫌な予感が働き、鞄を持ち走って後ろの扉から飛び出て駆け抜けた
…だが一瞬で終わった
後ろから頭を強い力でガシリと掴まれる
『あだだだ!!割れます!頭割れます!』
「このまま割ってもいいんだよ〜あはっ♡」
「フロイド、その辺で勘弁してあげなさい」
ジェイド先輩の一言により頭を掴んでいた手はフロイド先輩の方にくるりと回されて離された
「なんで逃げるのさ〜」
『いや、怖いじゃないですか!あんな意味深な笑顔されたら』
「それは偏見ですね…僕達はユウさんに頼み事があって教室にお迎えに上がったのです」
『えぇ…頼み事…?』
普段頼み事なんて滅多にしてこないオクタヴィネルの人達が頼み事なんて、何があるんだ…
低賃金労働で働かされるとか…また何か盗んで来いとか…ま、まさか!秘密裏に暗殺をしてこいとか…
「心の声が全て漏れ出ておりますよ」
『あ…』
「はぁ…とりあえず話を聞いてください…
ここ3日位アズールが徹夜で仕事をしていて寝ていないのです
「契約書とか難しそうな書類とずーっと睨めっこしながら頭抱えてんだよね」
『それは、大変そうですね。…で、私と何の関係があるんですか?』
そういうとジェイド先輩に両肩を掴まれて顔を近づけてきた
「アズールに睡眠を取るように説得して頂きたいのです。ユウさんの言うことならアズールも聞き入れてくれる筈です」
「そうそう、アズール小エビちゃんの事だいす「フロイド、それは機密事項です」」
『えぇ…』
アズール先輩が私の言う事を聞いてくれるのだろうか
そもそも寝るように説得するなんてどうすればいいのだ…ジェイド先輩やフロイド先輩が寝るように言って寝ないのに私が寝るように言って素直に聞くだろうか
「簡単な事で良ければ何でも言うことを聞きますので」
「そうそう、料理とか掃除、洗濯とか」
『んー………じゃあ今度寮に来て出張シェフやってくれますか?豪華なやつ』
「お安い御用です」
『はぁ……ダメだったとしても文句言わないでくださいね』
そう言うとジェイド先輩は両肩を掴んでいた手は胸に手を添えて撫で下ろした
フロイド先輩に肩を組まれて片側に重さが傾く
「では、さっそく」とジェイド先輩に言われてそのままオクタヴィネル寮へと連行をされた
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