ひっつき虫
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ゔにゃあぁ〜…
「せんせぇー、ルチウスが威嚇してくんだけどー」
「フロイド・リーチ、自分の教室に戻りなさい」
『はぁ……フロイド先輩離れて下さい…』
ルチウスに威嚇されて気に食わない、フロイド先輩
フロイド先輩を自分の教室に戻るように叱るトレイン先生
そして、フロイド先輩の足の間に座る私
このカオスな状態の教室で、クラスメイト達は顔を見ようとしても目を合わせてくれないし、グリムもエースとデュースの所に逃げていってしまった
この授業だけじゃないのだ!朝からこうなのだ!
………
……
…
朝 7:00
『ん……ふぁあぁ…』
「おはよう、小エビちゃん♡」
『……ん?…ぎゃあぁぁぁぁ!』
目が覚めて横になって寝ていた後ろから声が聞こえて、寝返りを打ってみるとパンツ一枚のフロイド先輩が布団の中にいて朝から叫び声を上げた
とりあえず、フロイド先輩を部屋から出して自分は朝の支度をしていたら制服に着替えて朝のコーヒーを準備してくれていたフロイド先輩
そんなことで許せると思うなよ…
一緒に寮を出て、大食堂に向かってジェイド先輩とアズール先輩の所に真っ先に向かって返却をしようとしたら、口を手で押さえて笑いを堪えているジェイド先輩と大きなため息をつくアズール先輩
「……ふっ…ふふっ…困らせちゃいけませんよ…フロイド…ふふふ…」
「はぁ……フロイド、ちゃんと自分の部屋で寝なさい。そろそろユウさんを解放してあげなさい」
「えー…やだ。今日は小エビちゃんとずーっと一緒にいるつもりだしー」
「と、言っておりますので。フロイドが飽きるまで一緒にいてあげてください」
『…私の扱い雑すぎるだろ……』
この雑な扱いのせいでフロイド先輩を引き取ってもらうことは出来ず、むしろ返品をされてしまったのだ
その後の授業はクルーウェル先生に何故か私が怒られたり、飛行術の授業で私がランニングをしているのに木陰で昼寝をしていたり、昼食はリゾットをあーんして食べさせて貰ったり(ほぼスプーンを口に突っ込まれた)散々だ…
………
……
…
そして今、午後の魔法史の授業で膝の間に体を挟まれて授業を受けている
私の頭の上に顎を乗せて、大欠伸をしながら人のノートに落書きをするフロイド先輩
私がノートを書きづらくて仕方がない
「あー…飽きてきた…」
お!?やっと飽きてくれたか!?
待っていましたとばかりに、フロイド先輩を見上げたらニヤリと笑って席から立ち私の脇の間に腕を入れる
『ん????』
「せんせぇー。小エビちゃんが体調悪いみたいだから、保健室いってきまーす」
『は!?ちょっ!!』
「はぁ……。監督生、ノートは後でトラッポラに見せてもらいなさい」
『先生、見捨てないでください!!おーろーしーてー!!』
そのまま俵担ぎをされて、教科書やら鞄やらを放置されて教室の後ろの扉へと向かう
フロイド先輩の肩の上で足掻いても、びくともしなくてクラスメイトやグリム、エース達はご愁傷様と言わんばかりの同情の目を向けてきた
た す け ろ
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