シンデレラストーリー
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※勝手にホリデー前にパーティー的なものがあったら良いな妄想
あと1ヶ月ほどでウィンターホリデーになる頃、ホームルームにて全員に渡された一枚の紙
『ホリデー…パーティー?』
「ユウ、知らねぇのか?」
「ホリデーで皆が実家に帰る前にやるパーティーなんだ」
「カッコいいスーツとか着ちゃって、美味い物も沢山出るらしいぜ!」
「ふな゛っ!美味い食い物が出るなら絶対出るんだゾ!」
「また食い意地張って…それより…スーツか…』
改めて渡された紙を見ると、エースとデュースが説明された事が書いてあった
〜ホリデーパーティー〜
・ホリデー休暇3日前の夜18:00から開催
・軽食などが用意され、他寮との親睦を深める事を目的とする
・参加は自由
・ただし、参加する生徒はスーツ(タキシード、燕尾服など)を着用、正装で参加する事
と、書いてあったが当然ながらスーツなどは持っていないし、ましてやタキシードなんて無縁な物だった
そもそも女性の私はスーツが正装では無いのでは?それともみんなに合わせてスーツがいいのか?
「そこの考え込んでいる仔犬、お前はレディーなのだからドレスだ!」
『……あ、やっぱドレスですか?』
「当たり前だろうが。レディーがタキシードを着てくるパーティーなんて無いだろうが、この駄犬」
指示棒を刺されて、駄犬呼ばわりをされた
駄犬呼びはいつもの事だから良いが…参加自由のイベントに学園長が態々私の為にドレスを用意してくれるかと言われると微妙な所だ…
これはコツコツと貯めてきたマドル達と相談をするしか無いみたいだ…
………
……
…
あれからマドルを貯めていた貯金箱を解放して、足りない分は購買でお手伝いをしたり、レオナさんのパシリをしたり(プライドなどない)したが、パーティーまであと3日となった今日、中庭のベンチ
『……た…足りないぃ…このままじゃ無理だ…』
ドレス購入計画をメモ帳に金額などを書いてあるのだが、どう考えても足りない……
そもそも、ドレスだけ買っても意味がないのだ
ドレスに合わせるパンプス…髪飾り…化粧品やバック諸々………。
どんなに貯金箱と財布を見てもメモに書いてある金額と0が1個位足りないのだ…
これは、グリムにだけスーツのような物を着させて参加してもらうしか…
『……とほほぉ〜…』
「ユウさんじゃないですか。芝生の草の本数でも数えてるのですか?」
『…あ、ジェイド先輩…そんな地道で途方も無い事してませんよ…』
声がした方を見るとキノコの図鑑を持ったジェイド先輩がいた
たしかに頭を下げて考え事をしていたが、誰が芝生の草なんか数えるのだろうか
「もうすぐホリデーパーティーだと言うのに、ため息をついて悩んでいるなどユウさん位ですよ」
『……だって、そのホリデーパーティーに参加できないんですもん…』
「おや?参加できないなんて、どうされたんですか?」
そう言いながら、私の隣に座って話を聞いてくれる
『パーティーに出席する為のドレスもパンプスも何もかも無いんですよ〜高くて変えないし、今から揃えるのは間に合わないですし…』
「まぁ…アズールにでも相談すれば良かったじゃ無いですか…」
『あとで倍返しにしなきゃ行けないなんて嫌ですよ』
そう言ってため息をこぼしたら、ユウを呼ぶ声がして、声の先にはグリムとエースがいて『それじゃ、ジェイド先輩。』と言って会釈をしてその場を去った