暑いのが悪い
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※フェアリーガラの時の設定
「あー…あちぃー…」
「か…風が欲しい…」
折角フロイド先輩の部屋でお泊りをして、朝までゲームをしようと言う約束だったのに、この暑さでそれどころでは無い
少しでも涼しい場所を求めて、真夜中の普段だったら寝静まって誰もいないであろうモストロ・ラウンジにちらほらと他の生徒たちがいた
空調設備が壊れてしまったのだろうか…そんなこと思いながら手を団扇のようにして仰ぎながら項垂れるユウ
その隣でいつも開いてるシャツをいつも以上に開けて少しでも涼しくしようとするフロイド先輩
「あちー…小エビちゃん暑いんだけど…」
「私にそれを言っても変わらないですし、暑いって言えばいうほど暑くなりますよ…それにフロイド先輩は人魚なんだから水槽にでも入ってみたらどうです…?」
「あぁー…水がぬるいから気持ち悪い…」
この暑さには水槽の水もぬるくなっているらしく(魚は大丈夫なのか…?)人魚に戻る気も起きないらしい。このままでは茹でタコのようになってしまう…そう思いながらモストロ・ラウンジのソファで項垂れていると、そうだ!と言ってフロイド先輩は立ち上がり、厨房の方に向かって歩いていってしまった。
私は暑くて動くのも億劫で歩いていくのをただ見ていた
こんな時に私も魔法が使えたら氷を出したり、冷たい風を吹かせたり…
そんな事を考えていたら細長い袋を下げて満面の笑みでフロイド先輩が戻ってきた
「前にアイス買ったの忘れてた〜小エビちゃんはトロピカルフルーツ味とピーチ&ラズベリー味のどっちが良い?」
「……神様なのか?」
「へへっ褒めて褒めて〜」
ソファに座りなおし、ピーチ&ラズベリー味を指差してフロイド先輩からアイスを受け取り袋から出してかじり始めた
「あー…冷たくて美味しいー…」
「小エビちゃんの奴も美味しそう、ちょうだい〜」
私の持っていたアイスにフロイド先輩が大きな口で齧り付かれた
1/4位食べられてしまったのでは無いか…
「じゃあ、フロイド先輩のアイスもくださいよ」
「良いよ〜」
そう言ってフロイド先輩は自分のトロピカルフルーツ味のアイスを食べて、私の顔に近づいてきた
「ちょっ…!?んぐっ…!」
とっさに逃げる事が出来ずに後頭部を掴まれて唇が触れ、口の中にフロイド先輩の舌が入ってきた
自分の舌を絡められながら、殆ど溶けているトロピカルフルーツ味のアイスが口の中に流されて、うまく飲み込めずに口の端から流れて落ちる
「はぁ…んっ…」
全て流し込まれて、最後に舌を吸われてから唇が離れていき満面の笑みをこちらに向けた
反抗をするように睨みつけて見る
「どぉ?美味しかった?」
「いきなり何をするんですか…!」
「だってアイス食べたかったんでしょ?」
確かに欲しいとは言ったが、このような形で食べたいなど言っていない
余計に暑くなってしまい片手で顔を仰いでいると、アイスを持っている手から溶けたアイスが伝ってしまっていた。拭くものを探そうとしたが、フロイド先輩に腕を掴まれてしまった
暑くて腕まくりしていた私の腕に溶けてつたっていったアイスを舐められた。
離れようとしても腕を掴む力が強くてびくともしなかった
「はっ…離してください…!」
「小エビちゃん顔が真っ赤だよ、かわいいね」
……。
暑すぎて頭が破裂しそうだ