7
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「合宿所に行ってもちゃんと提出するものをしてくれれば氷帝は出席扱いにしてくれる。そう言ったお兄ちゃんの言葉を信じて、ここにあたしは来たの。当然ここにいるメンバーはいろんなところから集められた強者ばかりだし、そんなことがあったばかりで信じられるのはお兄ちゃんだけだった。
だからずっと課題を終わらせてから見ているのはお兄ちゃんのテニスだけだった」
「マジかよ」
「そんな姿を見てくれていたのがここの№2の修ちゃんこと、種ヶ島修二君だった」
「え?」
「意外だった?今のあたしが絶対的な信頼を置いてるのが修ちゃんなの。その時、修ちゃんに言われたのは"兄貴のテニスを見て何で寂しそうな顔してんのや"って言われた。
そんな寂しそうな顔をしてるって言われてもあたしには分からなくて、暫くは誰の言葉も聞きたくなくてずっとふさぎ込んでた。
だけど修ちゃんは違った。この合宿所であたしが最初に泣けた人が修ちゃんだった」
「な!?」
「修ちゃんはねテニスが怖いなら、見なくてもええよって。そっから修ちゃんはテニス以外の事でよくあたしの事を見てくれるようになったの。それはお兄ちゃんも同じだった。」
「そんな事」
「でも高校の進路の話になった時、本当は外部の都立でも県立でも氷帝から離れようと思ったの」
「それが、氷帝1年間と一体」
「氷帝に結局行ったのはお兄ちゃんがいてくれるから。ただそれだけだったの」
「!?」
「だけど高校に行っても言葉という暴力は変わらなくて、日々エスカレートしていく言葉にイヤになって結局合宿所に戻って来た。
そんな中、立海っていう学校から来たのがサブちゃんだった。お兄ちゃんとサブちゃん、すぐにダブルスを組んでここまで上り詰めたのをきっかけに多少の話をするようになったの。
だけどそれでも恐怖って言うのは拭いきれなくて、修ちゃんがいればさえいてくれれば、此処にいる間はずっと修ちゃんだった」