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「橘と千歳が繋がっているということは
四天宝寺からの情報が多いということだ。
四天宝寺には忍足謙也、氷帝の忍足と親戚で
しかも四天宝寺は氷帝にも行っていて、乃愛のことをよく見ている。だからこそ
立海に転校してきたことすら知らなかったのだろう」

そう言った柳君

「そ、んな・・・」

そんな事で、修ちゃんが狙われたの!?

「これをテニス協会に話せば、青学は一時的とはいえ部活そのものが出来なくなる。
ましてやこれから大会目前という場面での出来事だ。合宿所の人間がどう出るかも分からない」

「あたし、後でまた修ちゃんの所に行くの」

「「!?」」

「な!?」

「お兄ちゃんや他の人たちも変わり替わりで行くけど
コーチが、合宿所を抜け出していることは好ましくないというあくと君たちの判断」

「!?」

「そのことも、確認してくる」

「いいのかい?」

「あの人たちだよ?やった人物さえわかれば
行動は早く取る。もしかしたら、すでに動いてるかもしれないけど
橘君1人の行動で、不二君や関係のない人たちがテニスをする場所を奪われたいけないの」

「乃愛」
「乃愛ちゃん。悪いね」

「ううん。あの時、不二君に助けられたから
これは、ほんのお礼だよ」

まだ、返したりないけど

「いいんだよ」

「あの時のお礼?」

「乃愛は、青学でそれを言われたとき
震えてしまってね。それを不二が助けてくれたんだ」

「なるほどの」

「でも、今は仁王がいるから平気だろう?」

「へぇ、本当に仁王とくっついたんだ?」

「あぁ」

「誰にもやらんぜよ」

「人の彼女を奪う趣味はないよ」

「そうか」

何の話?

「じゃあ、そろそろ俺達は帰るよ。
仁王と乃愛の時間を邪魔しちゃ行けないからね」

「!?」

「ほうか」

「仁王。乃愛ちゃんを泣かせたら、遠慮なく
僕が奪いに行くからね」

「それは怖いのぉ」

「じゃあ、また」

「あぁ」

そう言って帰って行った皆

「乃愛」

「まーくん?」

「何で、青学であったこと俺に言わんかった」

「何でって」

まだ、あの時は誰を信じていいか
まだ分からなくて

「何でも俺には言いんしゃい」

「え?」

「お前さんは、1人で背負いすぎじゃけぇ」

そう言ってくれたまーくん

「でも・・・」

「大丈夫じゃ」
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