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「じゃあ、何じゃ」

けーご君でも侑君でもないの

そんな中、なったチャイム

「ちょっと待ってんしゃい」

そう言って出て行ったまーくんの後に来た
蓮二君と精市君に

「何で、不二君まで・・・」

「橘のことなんだ」

タチ、バナ・・・?

「仁王も聞いておいた方がいいよ」

「何で俺までなんじゃ」

「乃愛にこんな顔をさせられている原因は橘で
された張本人は、今病院で入院しているんだから」

「どういう・・・ことじゃ」

「修ちゃん・・・種ヶ島修二、皆も知っているでしょう?」

「あぁ」

「今日、嫌な予感がしたの。まさか合宿所で
頭から血を流して倒れている修ちゃんを見ることになるとは思わなかった」

「「「!?」」」

「施設の外側から、修ちゃんを狙ったのか違う人を狙ったのかはわかってない。
だけど、修ちゃんの倒れた先にいた不審人物。それが・・・」

「橘だったんだね?」

「うん」

「な!?」

「橘がそんな事」

するような男だったと思わなかった。
そう言った皆と

「青学に俺と乃愛で行った時があっただろう」

「あぁ」

「そうじゃったの」

「あの時に」

「乃愛は橘に言われたんだよ」

「何を」

「"氷帝を裏切った女"そう言われたの」

「なん、じゃと!?」

「その時には手塚もいたんだけど
今は僕しかいなくてね。
橘は、乃愛が氷帝にいたことを知っていて
その乃愛が青学に幸村と来たことで
裏切ったと思ったんだろうね」

「橘と氷帝に共通の知り合い・・・か」

「誰か思い浮かぶかい?乃愛ちゃん」

「分かんない・・・っ」

「え?」

「そう言えば、橘は中学の時一時
九州にいたんじゃったな」

九州?

「あぁ。その時に四天宝寺にいる千歳と九州二翼と呼ばれていたほどの実力者だ」

「四天宝寺・・・?」

「あぁ。大阪に行った時に」

「白石君と謙也君だね?」

「あぁ。あの学校に千歳千里というプレーヤーがいるんだよ」

「なるほど」

「だから乃愛が氷帝にいたことを知っていたのか」

「え?」

どういう、こと?

「柳、乃愛は分かっとらんぜよ」

「その様だな」
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