コーチが普段いる監視カメラの位置に見に行くと

「誰だ。コイツ」

「乃愛、分かるかい？」

あたし・・・？

「分かんない・・・」

カメラを拡大してくれた監督

「うそ・・・っ」

青学のジャージを着ている金髪の彼は
いつだかあたしを氷帝を裏切ったと言った彼で

「何で・・・」

「分かりません。とりあえず
青学には連絡を入れます。皆さんは
待機でお願いします」

「！？」

精市君たちの誰かなら青学の連絡先を聞いているかもしれない
でも、それも定かじゃない
修ちゃんのために出来ることをするしかない

スマホを出すと

「乃愛？」

「電話、してくる」

「大丈夫なのか？」

今は、授業中。電話には出てくれないかもしれない
でも、ブンちゃんは分かんない


「おねがい」

ラインでブンちゃんに連絡を取ってみる

「これで既読さえつけば・・」

すぐに既読のついたライン

「良かった」

「蓮二君が乾君の。精市君が不二君のを知っているか」

なら、電話を掛けてみる

「もっし」

「ブンちゃ・・・っお願い。
精市君でも、蓮二君でもいい
青学に連絡を取って欲しいって伝えて・・・っ」

「何があったんだよぃ！？」

「おねがい・・・修ちゃんが、青学の・・・