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1度部屋に戻って、スマホを見ると
まーくんの文字

「何で?」

それも1件や2件なんてもんじゃない

「何でこんなに連絡してくるの」

そうつぶやいた瞬間
再びなりだしたスマホ

「も、もしもし?」

「やっと、電話に出たのぉ」

「え?」

「大丈夫なんか?なかなか電話に出んかったし」

「大丈夫だよ?」

「ほうか。そんで、何で俺に誕生日の事言わんかったんじゃ」

誕生日・・・?

「え?どういう」

「10月、誕生日なんじゃろ?」

!?

「何で、知って・・・」

「丸井から電話があってのぉ。
10月が乃愛の誕生日じゃと教えてくれたぜよ」

「あー」
なるほど、そう言うこと

「うん。10月10日が誕生日だよ?
でも、先客があるからね?」

「さよか」

修ちゃんだとは言わないけど

「ほんじゃ、俺の誕生日も教え解くとするかの」

まーくんの誕生日?

「これからだって言うのは聞いたけど」

「当たりじゃ。俺の誕生日はこれからじゃき
12月4日。覚えておきんしゃい」

「うんっ」

まーくんの誕生日は12月なんだ?

「お前さんは、誕生日何が欲しいんじゃ」

欲しいもの?
何かあるかなぁ?

どうせ、お兄ちゃんも何も言わなくても
買って来ちゃうし
でも、まーくんとおそろいの物って
何もないかも・・・

「まーくんとおそろいの物が欲しいなぁ」

「お揃い?」

「うん。そう」

「考えとくけぇ」

「うん」

そう言ってくれたまーくん。
まーくんの私服もあまり見たことがないけど

「じゃあ、来週学校での」

「うん」

って言うか、まーくんに連絡してたんだ?ブンちゃん
自分の部屋から見えるコートには
修ちゃんとブンちゃん達

「お兄ちゃんたちもコートにいるんだ」

というか、サブちゃんお兄ちゃんの獲物にされてるね

あたしに気づいた修ちゃんがこっちに来てくれて

「こんな所で見てるんやったらコートに来ぃ」

そう言って、部屋からあたしを出してくれた修ちゃん

テニスボールを思いっきり打ち合える環境があるって凄い事なのかもしれない
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