38
「別に何とも思ってねぇよ。アイツら3人
固まってんぞ」
竜君の言っている3人
それはブンちゃん達で
「乃愛・・・?何で仁王じゃなく
その人に抱き着いてんだよぃ?」
「せやな」
「何だろうね?中学の時もこんな感じだったよね?」
「そうやね」
そう言ってくれた修ちゃん
「乃愛、誕生日はどないするん?」
あー・・・
氷帝にも呼ばれたんだっけ
ブンちゃんたちが却下だって言ってたけど
「立海で何かするんか?」
「んー。どうなんだろ?
というか、立海で知ってるのって
サブちゃんとブンちゃんに赤也君だけなんだよね」
「マジかいな。ほなら、乃愛」
「んー?」
修ちゃんを見上げると
「俺と"デート"にでも行こか」
「いいの!?」
修ちゃんとお出かけなんてめったに出来ないからすごく嬉しい!
「ええよ」
「行く!」
わーい。わーい(*´▽`*)
「乃愛の奴、顔がものすごく緩んでねぇか?
いくらここで信頼を置いてるからって」
「そうっすよね」
あれ?でも10月って
「修ちゃん、U-17の代表合宿の本決めって」
「10月の半ばやね」
「大丈夫?」
「ヘーキや。前もって招集掛かった奴には声がかかっとるやろ」
そうだけど・・・
「声なんて、掛けてたっけ?」
「掛けてたで。夏休み前やったと思うけど」
「そっか」
「だから、乃愛とデートが出来るんやろ」
「うん!」
「羨ましいなぁ」
「残念だったね?侑君」
「ほんまや」
そう言った侑君はそれでもちっとも悔しそうじゃなくて
「んじゃ、自主練でも行くとするか」
そう言って来た修ちゃん
「うん?」
「なんや。見に来んのかいな」
「誰と練習するの?」
「そうやなぁ」
3人相手にしたろうか。そう言った修ちゃん
3人。ということは、ここにいる3人ということだろう
「頑張ってね?」
「ヒマやったら見に来ぃや」
「うん」
ほな、行こか。そう言って3人を連れて行った修ちゃん
「相変わらずタフだなぁ」