38


「じゃあ、立海にも」

「いられるよ。なんの蟠りもなくね」

よっしゃぁ!と喜んでいる赤也君

「よかったね?」

「はいっす!」

「じゃあ、立海に戻ったら真田にうんと扱かれるんだろうな」

「それは勘弁してくださいよ」

その後、再びお昼ご飯を食べ
いつもはガヤガヤとしているコートを見ていると

「しっかし、こんなにもコートが広いとはな」

「ほんと、ここにいる人たちって羨ましいっす」

「それは、けーご君たちも含んでいるの?」

「そりゃ」
「そうだろぃ」

そう言って来たブンちゃん達

「大丈夫だよ。ここにいれば、いつでも
ここのコートを使用しても平気」

「マジかよぃ」

「うん。それに、ラケット。
持ってきてるんでしょ?」

「あぁ」

「いいよね?使っても」

あたしが向いている先にいたのは
黒部コーチと斎藤コーチで

「いいですよ。今はどうせ、彼らもいないですし
今週と来週は練習は在りませんから」

「良かったね?」

「あぁ」

「赤也。コートに行くぞ」

「ウィッス!」

そう言って席を立ってコートに行ってしまった
ブンちゃんと赤也君

「毛利君に練習でも頼めばいい物を」

「サブちゃんじゃ、絶対に加減するでしょ。
同じ学校で、あの2人に対する加減を知っているんだから」

「そうですが」

「今、11~20までの間でいる人物は・・・」

記録を見ると、奏多君しかおらず
1~10だとサブちゃんにお兄ちゃん
あくと君と育人先輩。アツ君に修ちゃん。くらいだろう

「あれ?」

けーご君に樺ちゃんの名前がなくて
侑君の名前だけが載っている

「どういう事?」

「何がですか?」

「何が。じゃないでしょう?何で
けーご君たちの名前がなくて
侑君の名前があるの」

「彼もまた、ここで練習がしたいといる1人ですよ」

練習か

「お。乃愛やないか」

「侑君。久々だね」

「せやなぁ」
4/9ページ
スキ