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「ならば、さっさと英語を片付けるぞ」

「はーい」

とりあえず、教科書の答えを書いていくものの
分からないところに関しては
お兄ちゃんに聞いて答えを教えて貰うスタイルだ

「終わったな」

「うん」

ブンちゃんたちを見るとまだ宿題をしていて

「乃愛。後は何が残っている」

「世界史、日本史、地理。数学」

そう言ったあたしに

「乃愛は数学は得意だからな。
最後にさせてやろう」

「いいの?」

「苦手なものを先に片付ければ
後々楽であろう」

やっぱり、お兄ちゃんなんだなぁ

「地理があるということは、現代社会もあるんだろう」

「うん」

「地理と現代社会を出せ」

「はぁい」

2つも出せということは同時進行で終わらせる気なんだろう

両方出して、テーブルに広げると

「だーー!わっかんねぇ」

そう言った赤也君とブンちゃんの声が聞こえてきて

「??」

「ツキ」

「何だ」

地理を始めたタイミングで戻って来た修ちゃん

「お前にお客さんが来とるで」

お兄ちゃんに?

「分かった。乃愛、分かるところまで進めておけ」

そう言って立ち上がって行ってしまったお兄ちゃん
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