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「乃愛」

すぅっと現れたお兄ちゃん

「おや」

「君島。乃愛の課題を俺が見よう」

「それはまた」

「ちゃうよ。ツキが乃愛と一緒におりたいやけやろ。
ここ最近は、ずっと立海やったし。兄妹の時間が欲しいんよ」

「それもそうですね。では切原君を集中してみることにしましょう」

「お兄ちゃん?」

「問題ない」

そう言ってくれたお兄ちゃん。
修ちゃんが言ったことが当たっているのかもしれない

「お兄ちゃんらしいね」

「そうか。古典は終わらせているんだな」

「うん」

そうか。と言った後、続けて
ならばと言って来たお兄ちゃん

「英語を見てやろう」

「うー」

「そんな声を出しても無駄だ。
乃愛が英語を好きでも嫌いでもない事くらい知っている」

「そりゃ、好きでもないけど」

「赤点を取らない事も知っている。
さっさと出せ」

そう言ったお兄ちゃん。英語をやることは
確定何だろう。
渋々英語のノートと教科書を出すと

「なるほどなぁ」

そう言って来た修ちゃん

「種ヶ島」

「わぁってるって。俺は明日、見るさかいに」

明日は、修ちゃんが見てくれるの!?

「嬉しそうだな」

「うんっ」
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