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ある程度古典が終わったころ
お兄ちゃんとブンちゃん赤也君が一緒に来た
「やぁ」
「いらっしゃい」
「なんや。乃愛が心配で来たんか」
「そりゃぁ」
「そうに決まってるだろぃ」
「そうか」
そう言ってくれている育人先輩
「だが、心配することはないだろう
乃愛に彼氏がいることも知っている。
お前たちが泣かせる確率はほぼない。その彼氏がどうかは知らないがな」
そう言って来たあくと君
「乃愛、古典の続きをするぞ」
「はぁい」
「なんか」
「乃愛先輩って、ここにいると」
「「子供みたいだよな」」
そう言った2人の言葉を聞いて
お兄ちゃんが笑いをこらえているのがよくわかる
「それもそうやね」
「乃愛は、中学、高校の大型の休みは
ずっとここにおったからな
ここにいる奴らほぼ変わっとらんし、それに対して
乃愛も変わる必要あらへんからな」
古典の宿題を最後の方まで来て
「ここを終わらせれば、古典は終わりだね」
そう言ってくれた育人先輩
最後までやり終えたところで
育人先輩のチェックが入る