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「どうせ、後に回して。今遊んで居たいタイプだろう」

そう言ったお兄ちゃんの言葉は図星だったようで

「後で泣く泣く宿題を一気に片付けるか
今週乃愛がここにいる間に片付けて遊ぶのをやるか」

「俺宿題もってこよー」

「俺も、持ってくるっす!」

そう言って帰って行ったブンちゃん達。
どうせ、すぐに戻って来るだろう

「乃愛、先に宿題をして居ろ。
君島と三津谷が待っているぞ」

「あ、うん」

「ほな、俺も先に行くとしようか」

「問題ない」

そう言ったお兄ちゃん。
あたしは修ちゃんと一緒にいるであろう場所に行くと待ってくれていて

「大丈夫だったかい?」

「はい」

「ま、すぐに来るで」

「「は?」」

「なるほど。立海生。といった所だろう」

なるほど。といった他のメンバー

「今は、お兄ちゃんが入り口で待ってくれてるの」

「へぇ」

「まぁ、乃愛は宿題をしてしまおうか」

「古典の教科書とノートは?」

「ある」

両方出すと「なるほど」
と答えて来たあくと君

「何がなるほど、なの?」

「乃愛、古典の授業、眠いだろう?」

「うん。物凄く眠い」

寝ているのもきっと気づいているはずだから

「まずは、復習から」

「えー」

「じゃなければこの宿題量は熟せないだろう」

「うぅ」

教科書だけにされ、ノートを取り上げられたあたし

「あ・・・」

「ダメに決まっているだろう?
これを見て書くだけだったら、意味がないからな」

「イジワル!」

「イジワルで結構」

教科書と別のノートに書いていくも
違うところはすぐに指摘してくれる育人先輩

何も指摘して来ないけど、ノートと、あたしの書いている答えを確認しているあくと君

「ふむ」

「なかなか。出来るね。
じゃあ、このまま宿題を片付けようか」

「え・・・」

「何を言っているんだい?
乃愛の嫌いな古典を先にやっていくに決まっているだろう?」

そ・・・っすか
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