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まーくんのその言葉を聞いた後に
助手席に乗り込んだあたし
「随分と心配性やなぁ」
「え?」
「彼やろ?乃愛の彼氏」
まーくんを見ている修ちゃん
「うん」
「乃愛が幸せならそれでええけどな
氷帝の時見たくはなりなさんな」
「そう、だね」
ゆっくりと車を走らせてくれる修ちゃん
「でも、ここまで心配してくれる奴らも
早々おらへんやろうな」
「そうかも知れない」
ここまで心配してくれる人たちには
もう、出会えないかもしれない
「ほんま、立海で良かったで」
「え?」
「まぁ、毛利がいるからと乃愛には言うたけどな
本当は、ツキも俺も合宿所が近いから、立海にしたんや」
!?
「驚いとるなぁ」
「驚かない方が可笑しいよね」
「可笑しくないやろ。あんな事があって
合宿所に籠り切った乃愛を知っとるから
近場で見守りたかっただけや。
そこに毛利がおって、毛利に見守って貰ってた。そう言うことや」
そうだったの・・・?