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「急な練習試合だと言うのに」
「良かったんじゃないか?
乃愛ちゃんの為だと言って来たのは幸村たちだろう?
それに、少なからず、青学にもやる気は出たみたいだしね」
「こっちも同じだけどね。特に赤也は
これからのことにやる気を出してくれているみたいだし」
「それは、うちのあの2人も同じだろう。
だが、俺も最後にいい試合が出来た」
そっか。手塚君はこれでドイツに行っちゃうんだっけ
「向こうでも続けるんだろう?」
「無論だ」
「いつか、試合出来ることを、楽しみにしているよ」
そう、握手をしている精市君と手塚君
彼らの後ろで試合をしたそうに見ている千石君
「その内千石の試合も見せてあげるよ。乃愛ちゃん」
「え?」
「今日は、ほぼ一昨年のメンバーで組んでいるからね。
当然、公式になれば橘も出すけど」
橘君、か
「楽しみにしてるね」
「「!?」」
そう言ったあたしの言葉に
クスクスと笑っているサブちゃん
「笑いすぎ。サブちゃん」
「相変わらずやなと思っただけや」
相変わらず?