36
「最初にスライス回転を加えている」
「そんなんで、あんなブレるもんなのかよ?」
「流石だな。蓮二」
そう言って来た乾君
意外と、蓮二君よりも高いことに驚いていると
「乃愛、いくら何でも他所の男を見すぎナリ」
ムスとしているまーくんが可愛かったことは黙っておこう
「驚いただけだよ?背が高いことに」
「俺達も意外とあると思うんじゃがのぉ」
そう言う意味じゃないんだけど
「まーくんと比べてない」
「ブハッ」
そう言った直後に噴出したブンちゃん
コートの中では、互角に打ち合っている精市君と不二君
「お兄ちゃんと、同じくらいかなぁ?」
「誰がじゃ」
「イヌイ君」
「あの人は高すぎだろ。というよりも
あの身長差が大きい兄妹もお前くらいじゃね?」
「そうかも」
「そうかもって。あの人身長幾つだよ」
「お兄ちゃん?2メーター越えてるよ?」
そう言った瞬間、コートの外にいる人間全員驚いている様子で」
「ほう」
「それは、いいことを聞いた」