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「ゲーム青学5-6」
「後、1ゲーム取れたら仁王の勝ち。
桃城が取れば、タイブレークかよ」
そんなことを言っているジャッカル君
「アイツ、そこまでの体力残ってねぇだろぃ」
「さぁ、それはどうかな」
そんな会話をしているブンちゃんと精市君
「乃愛、仁王にドリンク渡しておいで」
「え?」
「うむ。それがいい」
「タイブレークまでもつれ込むかもしれないからな」
そんなことを言ってきてくれた精市君たち
「ありがとう」
まーくんのドリンクを持って中に入ると
ドリンクを取ってくれたまーくん
「あのにおーさんが、人の作ったものを
飲んでるなんて、珍しくないっすか?」
「あぁ。中学でもこんな事無かっただろ」
「ありがとさん。外で見てんしゃい」
「うん」
まーくんの手が頭をポンとしてから
すぐにコートに戻って行ったまーくんを見届けてから
あたしもコートの外へ出ると
「ほんと、お前って仁王の事好きだよな」
「な!?」
「つーか。分かりやすすぎだろぃ」
「そうですね。仁王君も、分かりやすいですけど」
「そうだね」
まーくんのサーブで始まった試合
「しっかし」
最後の最後で桃城君に決められてしまい
「ゲーム桃城6-6」
「タイブレーク」
「どっちが先に2ポイントを取るか」