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「詳しいことは亮の方が知ってるぜ?」
「亮?」
「宍戸や」
そう言ってくれた侑君
「何なら、アイツも知ってるんじゃね?」
「あぁ。あのじゃじゃ馬か」
「琉唯ちゃん?」
「あぁ」
「知ってるよ。琉唯ちゃんは。
あたしが泳げないことくらい」
「「琉唯ちゃん?」」
「何や。日暮に会ったことない奴もおるんか」
いや。それはいると思うよ?
「だけど、アイツ今日は用事あるっつってたしなぁ」
「宍戸もやろ」
「一緒なの珍しいね」
「せやろ」
「まぁ、亮も日暮も
家の為にすることはしなくちゃ行けねぇしな」
「へぇ」
「そんな家柄なんだ?」
「まぁな」
そんな話をしているがっ君たち
「来週、東京に行くんだけど
その日って、氷帝は」
「日にちさえわかれば、おるかどうかわかるんやけどなぁ」
「なら、その時に聞くとしよう」
「ふーん」
「せやなぁ」
「乃愛」
「え?」
呼ばれて振り返るとけーご君もこっちを見ていて