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「あたしが越智の家に入ったのが
丁度氷帝の初等部に上がる時だから」
「へぇ」
「氷帝の初等部から通っていたのか」
「うん」
「ならば、アイツらも知っているのではないのか」
アイツら?
「跡部や忍足、向日たちと言った所だ」
あぁ。そっか
「けーご君も侑君も中等部からだよ。樺ちゃんは初等部の6年から」
「ほぉ」
「向日たちは知っているということか」
どうだろう?
知ってるのかなぁ?
「ダメだな。こりゃ、知ってるか分からん
みたいな顔をしとるのぉ」
「なら、来週青学に行った帰りにでも
氷帝に行って見ようか」
「は?」
「どういうことだ。精市」
「ふふ。来週は乃愛が見たがっていた」
「青学との練習試合と言うことか」
「あぁ」
「なるほど」
「手塚がその日でないともう、無いらしくてね」
「そうなんだ?」
「あぁ。だから、その帰りに
氷帝に寄って行こうか」
「行きたくない」