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「分かるさ。何年間お前と一緒にいると思っているんだ」
そう言った蓮二君
「うぅ」
まーくんの方を見ると
じゃれ合っているようにしか見えない2人の姿があって
「全くっ仁王君あなたって人は!」
そんなことを言っている比呂士君の顔はまんざらでもなさそうで
「ええじゃろ。こんなこと夏しか出来ん事じゃ」
「それはそうですが・・・っ
ですが、何もくすぐりながら海の中に落とすことはないでしょう」
「あの2人はいつまでも変わらんな」
「その様だね」
いつまでも?
「乃愛せんぱーい」
「え?」
振り返ろうと思った時には遅くて
また、海の中に入れられてしまった
「もー」
そんなことをしていると笑っている精市君に蓮二君
「乃愛ってさ、こういうのやられやすいよな。絶対に」
そう言ったブンちゃんは
あたしを立たせようとしてくれていて
手を出して引っ張手貰っている間に
再び手を離されてしまった
「酷いなぁ」
「酷くねぇよぃ」
散々その後も海水を掛け合っていて
日が暮れ始めたころ
「そろそろ、帰ろうか」
「そうだな。弦一郎が飽き始めている」
何だろう?全く分かんないんだけど