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まーくんも、お握りを食べつつ
精市君は自分の家から持ってきたであろうおにぎりを
蓮二君も同じ様だ。

「弦君と比呂士君は?」

「うむ」

「私たちはこれですよ」

そう言って見せてきたのはカップ麺で

「そっか」

食べ終わったまーくんは日陰に行って休んでいるようで

「ほんと、アイツって暑いところ苦手だよな」

「確かに」

食べ終わったのであろう、ブンちゃんと赤也君は
海の方へと遊びに行っている

「じゃあ、あたしはまーくんの所に行って来るね」

「あぁ」

日陰にいるまーくんの所にいると

「暑いのぉ」

「そうだね?ハイ」

そう言って渡したのは冷たいドリンクで

「流石じゃ」

「ありがとう」

隣に腰かけると

「しっかし、こうも暑いのに
あの2人は元気じゃのぉ」

そう言っているのはブンちゃんと赤也君の事だろう

「そうだね?
まーくんも、足だけでもつかりに行けば
涼しいのに」

「砂に足を付けたらあまり変わらん」

「そう?」

「そうじゃ」
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