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結局3人で最初に走ることになった復路
「では行きますよ」
そう言った比呂士君の言葉を合図に走って来た3人
最初に取ったのは蓮二君だ
「後はあの4人か」
「その様だね」
「恐らく最後に着くのは柳生だろう」
「何で?」
「柳生は、テニス部でも体力は少ない方だからね」
そうなんだ?
「では、俺が合図を出してこようか」
そう言って行ってくれた精市君
走って来た4人の中で
まーくんも柳生君も割と遅いであろうペースで
「やっりぃ!」
そう言って最初に着いたのはブンちゃんで
「くっそぉ」
「残念だな。赤也」
最後に着いたのはやはり柳生君で
「あっついナリ」
「そりゃ、夏だからな」
そう言ったブンちゃん
「一休みしたら、反復横跳びをしようか」
そう言った精市君の言葉に
げんなりしている3人
クーラーボックスから、飲み物を出すと
「用意してきていたのか」
「うん」