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「乃愛は、向こうの旗の所で待っててくれるかい?」

「リョーカイ」

フラグを立てた場所まで行くと両手で丸を作って合図を送った

その合図とともに走り出した3人

最初に来たのは弦君だ
赤也君も比呂士君も、砂浜に足を取られては知りにくそうだ

2番手の2人も走り出してきて
それは蓮二君が制した

3番手の走る合図を出しに弦君が戻って行ったのを確認して

「しっかし、こうも砂浜も熱いと
走るのもしんどいぜよ」

弦君の大きい声が聞こえてきて
それを合図に走り出してきた
ブンちゃんと精市君の2人

「いっがい・・・」

「俺もだ」

「そりゃ、そうだろ」

「だろうな。俺も幸村君も年の離れた兄弟がいるし
未だに遊んでれば、体力も付くしな」

そう言ったブンちゃんに
苦笑いをしているまーくん

「俺には無理じゃ」

「無理じゃねぇって」

「明日は、また違う組み合わせで、同じことをするからね」

!?

「じゃあ、今度はスタート位置まで
勝ったメンバーから行こうか」

フラグの前に立った4人

「誰が先に着くかのぉ」

「そうですねぇ」

「案外、丸井先輩だったりして」

そんな話をしている3人

「いや。ビッグ3の方が気になるぜよ」

その言葉に反応したブンちゃん

「そうだな。俺は後者に回るぜぃ」
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