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それでも、さすがに男2人の力には叶わず
「ちょっ」
ザッパーン!という大きな音と共に
海の中に入れられたあたし
「もーー!」
海に入ってしまったせいで白いパーカーは透けて
青色の水着が見えてしまっていた
「お」
「青かよ」
「!?」
更に海水を浴びせられているあたしに
ひょいっと後ろに引っ張られたあたしは
「まーくん?」
「なんだよぃ仁王」
「何だよ。じゃないナリ」
「えー」
「自分の彼女が水着だからって
俺達にまで妬くんじゃねぇよぃ」
まーくんにそう言ったブンちゃん
「他の男だから見せたくないんじゃ」
「えー。俺達も見たいんだからしょうがないじゃないっすか~」
「な!?」
「本でも見てんしゃい」
「無理だろぃ」
そう言い返しているブンちゃんは
そう言ってまーくんとあたしに
海水を思いっきりかけてきて