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「電話してみるか」
そう言って電話を掛け始めた蓮二君は
すぐに電話を切ったということは恐らく寝ているのだろう
「いや。家で若干トラブルがあったようだ」
トラブル?
「あぁ。言っていたやつか」
「恐らくな」
「??」
「柳、乃愛の奴は知らねぇよ?」
「そうだな。赤也の家のトラブルは
両親の別居だ」
「!?」
「アイツも不憫な奴だからな」
そう言った蓮二君
「遅くなりましたっ」
「いや。大丈夫だよ」
「ジャッカルは、親父さんの手伝いがあるから明日だけ参加になっているんだけどね」
そうなんだ
「行こうか」
そう言って、歩き出した皆よりも若干遅れて歩き出したまーくんは
あたしの手を取って歩き出した
「!?」
しかも、ひょいっとあたしの持っていた荷物までをも持って
「重たくない?」
「平気じゃ」
「ありがとう」
前を歩いていたブンちゃんに
「朝っぱらから、いちゃついてんじゃねーぞ!」
「ずりぃっすよ。におー先輩」
「ええじゃろ?乃愛は俺の女じゃ」
そう言うことを平気で言えるまーくんってすごいと思うこともある