34
「あ、ねぇねぇ乃愛ちゃん!」
「んー?」
テンションの高いジロ君の言葉に固まったあたし
「氷帝の文化祭は当然として
氷帝の夏の合宿、来てほC~」
「は?」
「何言ってんだよぃ」
「え~」
「ジロー。諦めろ。乃愛は氷帝のマネじゃねぇ」
「まぁ、精市が許すとも思えないが」
「それ以前に仁王が許さねぇって」
そう言っている蓮二君にブンちゃん
「は?」
「乃愛、お前もしかして」
「彼氏って」
「仁王、なのかよ?」
「うん」
マジかよ。そう言った幼なじみトリオ
「乃愛ちゃんのマネは無理かぁ」
そんなことを言っているジロ君
「琉唯がマネやるとスパルタすぎて
テニス部で出入り禁止にしたからなぁ」
「それがなかったら私は今でもやってたわよ」
「最悪・・・」
「まぁ、予定が合えば精市にも相談してみよう」
「え?マジ!?」
「あぁ」
「うぉ~!やったC~」
「じゃあ、帰るとするか。丸井、乃愛。行くぞ」
「おう」
「うん」