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そっか

「乃愛?」

「気を付けてね」

「あぁ」

そう言うと切れた電話

「何ともいえんな」

「あぁ」

「特に、乃愛は・・・な」

あたしの方を見て来た皆

「大丈夫、だよ。あたしなら」

「全然、大丈夫って顔じゃないぜよ」

「まーくん?」

「そうだね。不安で仕方ないって顔をしているね」

精市君?

「やっぱり、ばれちゃうね
3年前と同じ結末にならなきゃいいかなって思ってるの」

「3年前?」

「俺達が中学くらいじゃろ」

「何でそんな前の」

「3年前のワールドカップでは、お兄ちゃんだけじゃない。サブちゃんもほーうんも皆
ボロボロになって帰って来たのを覚えてるの」

「!?」

「あの修ちゃんでさえ、ボロボロになって帰って来た」

「マジかよぃ」

「あれだけ強い人たちですら、ボロボロになるなんて」

年齢制限はない。ということは
最初からそれを言われていたのかもしれない

「氷帝からけーご君と侑君が行くかもしれない」

「「!?」」

「それは、不安でしょう」

「うん」
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