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お祭りのあった翌日
立海では終業式となり、夏休みに入るわけだけど

「え・・・?」

「立海のテニス部って、ほとんど
夏休みも練習だよ?」

そう言って来た精市君

嘘だぁ・・・

「嘘ではないぞ。乃愛」

「蓮二君まで・・・」

「つーか。仁王から聞いてねぇのかよ」

「聞いてない」

というか教えてくれても良かったじゃんか

「乃愛」

「ん?」

「毛利先輩の事、何か知っているかい?」

「サブちゃん?」

昨日も今日も練習に来ていないっぽい
気まぐれなサブちゃんの事だろうと思っているのだけど

PRLLL

「??」
スマホを持つとあたしのスマホには

「お兄ちゃん・・・?」

「え?」


お兄ちゃんがこんな朝早くに電話を掛けてくるなんて珍しい

「もしもし・・・?」

「乃愛。毛利のことで話がある」

サブちゃん・・・?

「皆も聞いた方がいい?」

「いるのか」

「いる。これから部活だもん」

「なるほど。そう言うことか」

「え?」
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