お店を出ると、そこには私服姿で
学校を休んでいたはずのまーくんの姿

「仁王」
「まーくん」

どうして、ここにいるの？

「アイツらが落ち着いたからの。
幸村と丸井から連絡が入っての」

せーちゃんたちから？

「ここに乃愛がおると」

「それで来たのか」

「当り前じゃ」

「「誰？」」

「お父さん、お母さん。紹介しておくね」

「紹介？」

「うん。仁王雅治。同級生で、あたしの彼氏」

「そうか」
「これからも、乃愛をよろしくお願いします」

「はい」

そう言ってくれたまーくん

「乃愛」

「？？なぁに？お母さん」

「いい人そうで良かったわ。乃愛の彼氏が」

！？
どういう・・・

「こうやって、ちゃんと迎えにも来てくれる彼氏なら安心してアメリカに戻れるわ」

「アメリカ？」

「お父さんたちの海外での今の拠点。アメリカなんだって」

「そうか」

「明日、学校の前に修二を向かわせるから
今日は仁王と一緒に帰ったらどうだ」

！？

それもええのぉ。なんてまーくんが言うから
結局寮まで、一緒にまーくんと帰ることに